おうちで過ごす時間が増えた今、おうちのインテリアに興味がわいてきた、模様替えをしたい、心地良い空間にしたいとお考えの方も多いのではないでしょうか。
家具やファブリックを替えてみるというのもいいですが、部屋にアートを飾ってみるというのも、部屋の雰囲気を変えてくれる良い方法です。
しかしながら、買うのは高いし、どう選べばいいのかわからない!という方も多いはず。
そこで今回は、絵画レンタルサービスを提供するCasie(かしえ)の河野(こうの)さん<写真・右>にお話をうかがい、おうちでのアートの楽しみ方や選び方を教えていただきました。
また、城下(しろした)さん<写真・左>に販売中の町家物件「北区小山・専用路地をもつ京町家」で素敵なアートをコーディネイトしていただきました。
アートのある暮らし
河野さんによると、暮らしにアートを取り入れることにより家族でのコミュニケーションが生まれたり、感性が育まれたりと様々な魅力があるそうです。
Casieは月額料金を支払い、アート(絵画)をレンタルできるサービスを展開されています。
アートは定期的に交換することができ(※)、作品が気に入れば買い取ることも可能。
(※交換時に交換手数料が別途必要。作品交換の頻度は最大毎月1回)
「おうち時間が増えて、お申し込みいただく方が増えました。
気分や季節に合わせて交換することができるのはレンタルならではの大きな魅力だと思います」と河野さん。
「交換時には家族会議になるというご家族も結構いらっしゃいます。
絵を飾るようになって、部活ばかりの息子さんが興味をもってくれて、絵をきっかけに話をするようになったというお客様もおられました」
絵が家族の結びつきを深めてくれるんですね。
また、絵を見ることを朝のルーティンの1つにして、パワーをチャージして会社に行くという方もおられるそう。
自分のお気に入りが1点部屋にあるだけで気分が上がりそうですね!
「『選んだアートをきっかけに今の自分の気持ちを知ることができたり、自分を見つめ直すきっかけにもなる』とお客様から声をいただいたこともあります」
アートを通して自分の心を見つめ直すこともできるんですね。
どんなアートを選べばいい?
まず、部屋に絵を飾るにあたってどんなアートを選べばいいのかわからない!ということが大きなハードルとなりますよね。
「目指す理想のお部屋をイメージしながら作品を選んでみてください。
いきなりで難しければ、好きな色から作品を選ぶのもいいと思います。
落ち着いたトーンの色がメインの作品を選ぶと比較的お部屋に馴染みやすいと思いますよ。
また、作品にワンポイント特徴的な部分があると、グッとお部屋の印象が変わることも。
部屋の照明や壁の色などでも印象が大きく変わるのでおうちで何枚も飾ってみることをおすすめしています。
何枚も作品を飾っていくうちに自分の好みやお部屋にどんな作品が合うのか自然とわかるようになってきますよ。
購入するのではなくレンタルなので、好きな時に作品を交換できることがメリットです。
お気に入りの1枚に出会うまで、たくさん試して自分の好きを見つけて欲しいなと思います」
Casieのホームページではインテリア別のおすすめアート特集が掲載されているので参考にしてみてください。
では、町家をはじめ、日本家屋に合うアートはどんなものでしょうか?
「北区小山・専用路地をもつ京町家」で実際に飾りながらアドバイスしていただきました。
玄関まで続く専用通路が素敵な物件ですが、京町家にしては天井が高く、床の間がある和室や、立派な庭をのぞむ縁側なども魅力的な未改装の町家です。
「今回は京町家に飾らせていただくということで、どこか和のテイストがありつつもモダンで空間の印象を変えてくれるような作品を選ばせて頂きました」
例えば、こちらの作品は和紙を用いた作品ですが、蛍光のオレンジ色のワンポイントが効いています。
和風だけど、どこか新しくて洗練されている。
そんな印象を与えてくれます。
床の間に直置きしているのですが、部屋の雰囲気をまとめてくれる1点となりました。
こちらの作品は飾ったお花ともマッチしています。
日本画で使われる画材を使って、睡蓮で有名なモネが得意とした描き方に近い欧風の書き方で描いており、部屋に明るさをもたらしてくれます。
和室には鮮やかなピンクの作品が。
私には、なかなかこれは選べない!
「和室だからといって落ち着いた色にこだわる必要はありません。
華やかな作品を飾ることで空間の印象をガラリと変えてくれます」
Casieでレンタルするなら、作品を何回も交換することができるのでこういうチャレンジもできそうですね!
アートを飾るポイントは?
どこに、どのように飾るのがいいのでしょうか?
人が集まるリビングに飾っておられる方が多いそうです。
お客様が来られる玄関や客間、自分だけの楽しみに寝室もいいかも知れません。
「目線の高さに合わせて絵を飾るのが基本ですが、床に置くだけでも様になりますよ。
例えばこちらの作品のようにコンセントカバーを隠すように置くと、生活感を隠してくれます」
なるほど!生活感ぜひ隠したいです(笑)
注意点は高温多湿、直射日光を避けること。
手入れもほこりがかぶればハタキではたくくらいで、あまり手で触ったりしない方がいいとのこと。
それなら気楽に飾れそうですね。
気軽にはじめてみませんか
レンタルなら肩ひじ張らずにはじめられそうと思っていただいた方も多いのではないでしょうか?
「海外ではアートが飾られているおうちは多くありますが、日本ではなぜか美術館にはよく行くけれど、おうちでアートを楽しむ文化がなかなか浸透していないのが実情です。
サブスクリプションで気軽にアートを楽しんで、お気に入りに出会っていただきたいですね」
確かに、美術館にアート鑑賞には行きますが、おうちに絵を飾るというのは憧れはあってもなかなか実現できませんでした。
Casieを利用すれば定額料金で交換できるので、気軽にアートのある暮らしを楽しむことができそうですね。
町家でも好きなインテリアでまとめれば、おしゃれな空間になるというのもとても勉強になりました。
ありがとうございました!
今回取材にご協力いただいたのは
Casie
京都から全国へ定額制絵画レンタルサービスを展開。国内外のアーティストが手掛けた作品1万点以上がレンタル可能。季節や気分に応じて絵画を交換できる他、気に入った作品は購入することもできる。
所在地:京都市下京区俵屋町218
今回取材した物件はこちら
北区小山・専用路地をもつ京町家
専用路地を進んだ先、冠木門の戸をくぐると、ひっそりと佇む隠れ家のような京町家。閑静な住宅街の一画に位置し、風光明媚な賀茂川、桜の名所として知られる半木の道にも近く、府立植物園にも徒歩圏内です。
- この記事を書いた人Hasegawa Yuka
- 寡黙で知的、の~んびりな空気を漂わせておきながら超スピードで八清ブログ記事を書き上げるメディアデザイン部のテキストマシーン。ほがらかな笑顔で相槌♪聞き上手な彼女は社外的な取材もこなす。彼女にインタビューされた日にはすべてを暴かれてしまうに違いない。
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