こんにちは。建築ディレクション部の岡田です。
購入後のお客様の"もっと"豊かな暮らしの為に、何か出来ることは無いか?そんな思いから取得した1級整理収納アドバイザーの資格。
大きな費用を掛けずとも、「整理収納」で、豊かな暮らしが実現できることを実感し、少しずつではありますが、「整理収納」のお話しをしたいと思っています。
今回のテーマは「リビング学習」。
お子様の小学校入学に合わせて、リビング学習の導入を検討された方もいらっしゃる時期では無いでしょうか。
"リビング学習は頭のいい子が育つ!"
"東大生の8割がリビングで学習していた!"
など、頭のいい子の育て方として、話題となり、現在では、リビング学習が珍しいことでは無くなりました。
ところがこのリビング学習、その導入には「整理収納術」が大きく関係します。
我が家もリビングにデスクがありました
我が家もつい最近までリビングにデスクを置いていました。
これが、我が家のリビング学習コーナーです。
壁がとても少ないので、姉妹のデスクを横並びにしたい!と言う希望が叶わず、向かい合わせとなってしまいました。
ところが、このような配置となったことで、子どもは、キッチンやダイニングに居る私に、姿勢を崩さず質問をすることができ、私は、デスクの横にダイニングチェアを移動させて、アドバイスをすることができました。
デスク横に大人が座れるスペースが取れるような配置は、とてもオススメです。
1人で2Fに上がるのが怖い
我が家がリビングにデスクを置いた一番の理由は、こどもが1人で2Fに上がれないことでした。
小学校の入学に合わせて子ども部屋を整えるご家庭もあると思いますが、我が家の場合、1人では2Fに上がることもできない為、子ども部屋の準備はしませんでした。
そこで、子ども部屋の代わりとなる「自分専用のモノ」を準備するため、デスクとランドセルラックを購入することにしました。
次女はこの時まだ年中さんでしたが、同じモノを用意するために、同時期に揃えることにしました。
リビング学習は「集中できる」と言われる理由
うちの姉妹はとても怖がりですが、まわりの人に聞くと決して珍しい話では無いようです。
私自身も幼い頃の記憶を手繰り寄せると、1人で暗い2Fに上がることは不安だったように思います。
このようなことから、1人で部屋に居ると不安を感じてかえって集中できないことがあるそうです。
例えば風の強い日、窓の外で木がザワザワ揺れるだけで「誰か居るのかな?」と不安になったり、雨が強い日には雨の音が気になったり。
幼い子どもにとっては、お父さんやお母さんが見える空間の方が安心して取り組めるようです。
腰高の家具は一時置き場になりやすい
リビングにデスクを設置される際に気をつけるポイントとしては、仮置きスペースになってしまうこと。
これは、デスクに限ったことではなく、腰高の家具は、ちょい置きスペースになりやすいので注意が必要です。
実は我が家もデスクがデスクとして機能していない時期がありました。
平日は帰宅後慌てて夕食作りに取り掛かるため、デスクが乱れていても「見て見ぬフリ」。
毎週日曜日にざーっと片づけて、月曜日から週末にかけて乱れていく・・・を繰り返していました。
こうなってしまうと、このデスクはデスクとして機能せず、自分専用のデスクがあるにも関わらず、子どもたちはダイニングテーブルを利用するようになりました。
ところが、私は毎晩タイムリミットに追われながら夕食の準備をしますので、できたものからダイニングテーブルに並べて行きたい。
テーブルセッティングをしたいわけです。
「ちょっと、そろそろ片づけて~」と、声を掛けると、まだ終わっていない彼女らは、キッチン前のカウンターに移動し、立って作業をしていました。
「せっかく自分の机があるんだから、自分の机でしたら?」
「いいのー!こっちで!」
こんなやり取りを何度したことか・・・。
キッズコーナー整理収納実例
整理収納の勉強をし、玄関収納の整理を行ったあと、私が最初に取り組んだのが、このキッズコーナーです。
姉妹と3人で行うことにしました。
この写真を見て、違和感は無いでしょうか。
そうです!たくさんのぬいぐるみたち。
私の失敗は目的を明確にしていなかったことでした。
長女の入学に合わせて購入したランドセルラック。
その時次女は年中さんでした。
当時、学習グッズはありませんので、絵本や塗り絵を中心に並べました。
リビングで大好きなお人形遊びができるよう、一軍のぬいぐるみたちも所狭しと並べました。
次女がいよいよ小学校入学を迎えた時にも、この見直しが行われぬまま、学用品を収納しました。
(写真は、入学後に撮影したものです。)目的を確認する
このキッズコーナーは、何をする場所なのか?
姉妹と共に、考えることから始めました。
ここでは、
- 時間割をする
- 宿題(勉強)をする
- ものづくり(=折り紙、工作など)
が目的ですので、目的に合わないモノは全て取り除くことにしました。
ランドセル置き場に鎮座していたぬいぐるみが別の部屋に移動したことで、本来の使い方ができるようになりました。
デスクに置くアイテムも厳選し、必要な量に絞ることで、毎日の片付けが苦にならないように考えます。
ついつい「片づけなさい!」と言う言葉を使いがちですが、モノの指定席を決めることで、元の場所へ戻すことさえできれば、乱れることは無くなります。
この時、モノが多過ぎて一度出すと収納が難しい。
または片付けるのに手間がかかると、出しっぱなしになってしまいます。
取り出しやすく、元に戻しやすくするには、「モノの量を減らす」ことがポイントです。
毎日配布されるプリントにも指定席を
必要なモノの数を調整しても、毎日モノは家に入って来ると思います。
例えば、学校で配布されるプリント。
何を捨てて、何を残すのか?どれを確認しなければならなくて、スルーしても良いモノは何か?毎日限られた時間の中での取捨選択って難しいですよね。
そこで我が家では、提出用の場所を作りました。
学校に提出が必要な書類は、記入後、子どもに返します。
記事モノ(保健便りや本のお便りなど・・・)はざっと目を通して、すぐにゴミ箱へ。
参観の案内など数日先のスケジュールの案内は、携帯で写真を撮ってからゴミ箱へ。
撮影した写真は、「学校」などアルバムで整理すると便利です。
行事が終わった時点で、写真も処分しておくと、良いですね。
タブレット等の端末も嵩張るので、充電スペースも含め、確保しておくと便利です。
リビング学習の卒業
長女がこの春中学生になり(次女も合わせて)、リビングのキッズコーナーをやめて、子ども部屋をつくりました。
リビング学習を開始する時期、または卒業する時期に決まりはありません。
お子様の性格や希望に沿って考えるのが一番じゃないかな?と思います。
先日お伺いしたお客様のお宅では、高校生の長女さんと中学受験を経験した長男さんのデスクがリビングにありました。
受験勉強をするのも、個室で集中したい子も居れば、リビングの方が集中できる子も居ます。
逆に小学生であっても、リビングでするよりも自分の部屋が持てることに満足感を得られる子も居ますよね。
ご家庭に合ったスタイルを選ばれるのが一番だと思います。
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