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日本のみならず、世界各国から観光客が訪れる京都。

そんな京都には素敵なホテル、旅館がたくさんありますが京都に住んでいると宿泊する機会はめったにない...

そんなことを思っていた矢先の出張研修という絶好の機会!

宿泊先を選んでいるとリノベーションされた宿泊施設が意外と多いことにきづきました。

八清は町家のリノベーションを手掛けているのでその参考になればと思い今回はリノベーションされ生まれ変わったホテル・旅館に的を絞り、2つのお宿に宿泊してきました!

任天堂旧本社をリノベーションした丸福樓

今や世界に誇る任天堂。

その創業の地が京都・鍵屋町の一角にあります。

昭和初期に建てられた旧本社を株式会社Plan・Do・Seeがプロデュース・運営、デザイン監修は世界的建築家の安藤忠雄氏。

2022年4月に開業したばかりの話題のホテルに行ってきました!

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安藤忠雄が設計した新棟を含む4棟で構成された建物は、任天堂が創業当時カルタやトランプなどの製造販売をしていたことからスペード、ダイヤ、ハート、クローバーの名前がつけられています。

客室が18室、ラウンジや創業家・山内家の思いが詰まったライブラリー、料理家・細川亜衣氏が監修したレストラン「carta.」では旬の食材を使った洋食料理が味わえます。

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LEGOで作られ模型(左からスペード棟、ダイヤ棟、ハート棟、クローバー棟)

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エントランスを入ると出迎えてくれる鷺や魚のアート作品は旧本社の壁紙をはがしたものやその下に貼られていた帳簿を再利用してアーティストが製作したもの。

形を変え生まれ変わった当時の面影が随所にみられ目を楽しませてくれます。

壁や床のタイルも当時のものをそのまま使用しているそう。壁の模様は3枚の石を組み合わせてできているとても手の込んだもので、色使いも新鮮です。

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デザインチームが旧本社の鍵を再利用して製作したオブジェ

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天井と梁のディテールや窓枠は当時のまま

丸福樓をホテルとして蘇らせるうえでPlan・Do・Seeのデザインチームが苦心した点は既存との融合。

手を加えすぎずホテルとして成立させるためにプランニングはとても苦労したそう。

例えば新規の配管のスペースを確保するのに各階、床の高さを上げるなど不自然にならないように工夫して客室の快適さを実現させていました。

館内は各時代に刻まれてきた歴史が生み出す重厚感とオリジナルを尊重し新たに作られたものの軽やかさが調和した空間になっていました。

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ライブラリー

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ステンドグラスは当時のものをオマージュして新たにつくられた。館内には当時のものも残っている

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憧憬の宿、星のや京都

続いてのお宿は憧れの、星のや京都です!

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星のや京都もリノベーションされ生まれ変わったお宿。

約100年前に旅館となった歴史ある日本建築を建築家の東利恵氏が京都屈指の高級旅館としてよみがえらせました。

特別な演出は宿に向かうところから!

宿には宿泊者専用の船で向かいます。

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船着き場にはスタッフの方がお出迎え、そして星のやオリジナルの楽器で歓迎の音楽を奏でてくれました。

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客室は和モダンにリノベーションされており、天井が高く、大きな窓からは大堰川と嵐山の自然が目の前に広がります。

客室にテレビはなく、聞こえるのは川のせせらぎだけ。

この景色を独り占めできるなんてとても贅沢でした。

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星のや京都は建物だけでなく庭園も見どころの一つ。

枯山水をモチーフとし現代的にアレンジ。宿泊した頃は紅葉がピークを迎えておりとてもきれいでした。

朝はこちらの庭園で「水辺の深呼吸」と称した心身を整える体操に参加しました。

凛とした空気の中、日常を忘れ、身も心もリセットできます。

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四季折々の表情を見せてくれる庭園。

どの季節も魅力的ですがスタッフの方のおすすめは新緑の季節だそうです。

敷地内はとても静かで、居心地がよく普段はテレビを見て持て余してしまう時間も遊歩道を散策したり、静かに本を読んだりと有意義に過ごせました。

他にも投扇興や聞香など様々なアクティビティが体験できるので1日があっという間に過ぎてしまいました。

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投扇興

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新しい歴史を刻む

リノベーションは新築で建物を建てるより手間も時間もかかります。

しかし手間や時間を敢えてかけてでも残したいもの、価値のあるものがあります。

仕事で町家のリノベーションに関わっていて、今回訪れた2軒の宿のように新しい歴史を刻んでいくような素敵な建物をつくっていきたいなとモチベーションが上がりました。

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八清社員が日本各地へ興味が赴くままでかけ、見て、聞いて、普段の業務では得られない知見を広めてきましたのでレポートします。

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