出張研修に行くなら九州!と九州未体験の私は九州に行くことを即決しました。
そこで思いついたのが大分県由布院温泉。
以前読んだ、ある雑誌で由布院が紹介されていたのですが、由布院まちづくりのキーマンとして紹介されていたのが藤林晃司氏。
藤林氏が他界されたあとも由布院で語り継がれる藤林氏の情熱。
藤林氏が創設した由布院三大旅館のひとつ「山荘無量塔」に宿泊したい!
そして湯浴みワーケーションをしよう!と思ったのでした。
憧れの山荘無量塔へ。感激の1日目
京都から新幹線で博多へ。
博多からは特急電車で由布院へ。
由布院駅から車で10分ほどで山荘無量塔に到着。
客室は全て離れ!ほとんどの建物が古民家を移築した建物です。
以前、村元の記事で新潟の古民家は九州にも移築されていると紹介されていましたが、山荘無量塔にある建物も新潟から移築したものが多いそうです。
村元の記事はこちら
フロントで支配人の方からのご挨拶を受け、いざ宿泊するお部屋へ。
私が宿泊したのは「楽」というお部屋。
こちらは古民家の柱や梁を使用してオープン間もない時(約30年前)に新築した建物です。
新築時から約30年の時が経ち、古材と新しい部分が調和した、落ち着く空間となっています。
お部屋はリビング、お茶室、寝室、浴室、お庭の構成。
お食事はお茶室でいただきます。
リビングには暖炉があり和洋折衷な雰囲気。
洗練されたモダン家具とアンティーク家具のバランスも絶妙です。
素晴らしいお茶室、お庭も楽しむことができ、数寄屋好きの私にとっては幸せな空間でした。
一息ついたところで、フロントの松尾さんが他のお部屋もご案内してくださりました。
松尾さんからは滋賀から移築された建物、新築の建物、先代社長が住んでいた部屋もあること等を教えていただきました。
新築された建物の設計は宿泊客だった建築士の方にお願いをされたそうです。
どの建物も素晴らしく、古い部分と新しい部分の融合、バランスが秀逸で、ただただ感激しました。
山荘無量塔の敷地内には宿泊施設だけではなく、蕎麦屋、カフェ、バー、美術館、ショップがあります。
カフェでは山荘無量塔が手掛けるこだわりのチョコレート「theomurata(テオムラタ)」、ロールケーキ「B-SPEAK」を楽しむことができます。
artegio
theomurata
B-speak
とても美味しい夕ご飯を食べ、ゆず湯(宿泊日は冬至でした)で温まったあとはバーへ。
こちらも古民家を再構築した建物。
天井が高く気持ちがいい空間です。
暖炉の炎を眺めながらお酒を楽しみました。
そして驚いたのがお酒のお値段!
とてもリーズナブルな金額で美味しいウィスキーやワインを楽しめます。
宿泊客ならソフトドリンクは無料です。
松尾さんにリーズナブルで驚きましたと伝えると、「先代(藤林氏)はバーが大好きで、お客様にもたくさん楽しんでほしいという想いからこのような価格設定にしています」とのこと。
ここでも先代の想いを感じることができました。
明日は由布院駅付近を散策して次の宿へ向かおう!と、ふかふかのお布団で眠りにつきました。
2日目 雪の由布院 あたたかなつながり
翌日、私の予定は雪に埋もれてしまいました。
九州でこんな雪景色が見れるなんて!久しぶりの雪景色にわくわくしました。
山間部に位置する由布院温泉では毎年雪は降るそうですが、12月にこんなに積もるのは数年ぶりだそうです。
貴重な時に泊まれたなぁと思いつつも、雪の影響でタクシーはなかなか来ない、斜面では車の玉突き事故が起きていると聞き、駅方面へ向かうことは諦めました。
次の宿への交通手段もなく、何をしようかと困っていると、チェックアウト後もバーを利用してもよいとのことだったので、お言葉に甘えることに。
「何時間でもいてください」という松尾さんのお優しい言葉にも感激。
バーで雪景色を見つつ、紅茶をいただきながらリモートワーク。
素晴らしい空間で仕事をすると、いつもより頭がすっきり!大変有意義な時間でした。
午後3時、山荘無量塔とお別れの時間となりました。
次の宿へはタクシーで向かうのかしらと思っていたのですが、なんと、運転をするのはフロントの松尾さん!
大変な雪道の中、安全に次の宿まで送迎してくださったのでした。
感謝感激です。
本当にありがとうございました!
今回の宿泊で感じたことは、山荘無量塔には素晴らしい「つながり」があるということ。
案内していただいた松尾さんは「先代が~」とよくおっしゃっていました。
先代藤林氏の想いが建物にだけではなく、スタッフの皆様に継承されていると感じました。
施設内の全ての方々があたたかく、自然な距離感でもてなしてくださりました。
先代、スタッフの皆様、お客様とのつながり。
建物と想いを継いでいくということ。
山荘無量塔のコンセプトは「Recreate:リ・クリエイト」。
古いものと新しいもの、和と洋を融合させて再構築する。
その先に深い感動がある。
私は山荘無量塔は人と人とのつながり、空間、まちづくりまでもクリエイトしているように感じました。
これらは八清の仕事とも通じることだと思います。
旅のほとんどの時間を山荘無量塔で過ごしました。
観光施設へはほとんど行けませんでしたが、胸いっぱいで大満足な旅となりました。
また必ず訪れようと心に決め、由布院をあとにしました。
山荘無量塔
唯一行けた観光名所、金鱗湖。
清々しい冬の空気とともに。
ほかの記事を見る
八清社員が日本各地へ興味が赴くままでかけ、見て、聞いて、普段の業務では得られない知見を広めてきましたのでレポートします。
コメント