今まで行った事のなかった熊本、長崎、佐賀で、見たことのない近世・近代、歴史的建築物とまちをゆっくり見たいと思い九州を訪れました。
リモートワーク体験もしたかったのでパソコンとスマホをおともに、宿泊先や予定を全く決めずに突然のハプニング求めてPCバック1つで行くことにしました。
九州旅のスタートは鹿児島から
初日は体験したことのないフェリーの旅を選びました。
大阪南港からフェリーさんふらわあで夕方出発、翌朝9時過ぎに鹿児島県の志布志に到着します。
客室は個室をとり揺れることもなく快適に過ごすことができました。
出港後、船内レストランで食事をとり大浴場で温まったあと部屋でゆっくりし、翌日の予定を考えようとPCを開くと船内のWi-Fiにログイン。
使用数が多いのか全く使うことができないほど遅く、仕方なくスマホならと思い見てみるとなんと!!ここは太平洋上「圏外」で仕方なく朝までお預けです。
翌日、志布志に着いてフェリー会社のバスがあることを知り行ってみると、予約が必要とのことでしたが、フェリーチケットを見せ名前を書くだけで無事乗車することができました。
約2時間弱で鹿児島中央駅へ。
鹿児島は以前も観光で来たことはあるのですが、まちはゆっくり見たことがなかったので、まずはコワーキング施設を探してしていると商業施設「Maruya gardens(マルヤガーデンズ)」がヒット。
市電(路面電車)で中心街の天文館近くまで乗車しました。
この商業施設は築50年程でストックとしての再生を試み、耐震改修と既存建物を最大限活かしながらスケルトン状態にし、各フロアにガーデンと呼ばれるフリースペースを設けられているのが特徴で、外壁はツタ植物などによって緑化され、「Loft」「無印良品」が入居していました。
ここは八清の近くにもお店があるD&DEPARTMENT PROJECTのナガオカケンメイ氏がディレクターとして関わり、建築リノベーションを横浜の株式会社 みかんぐみ(一級建築士事務所)が担当したようです。
夕方までぶらぶらとまち歩き。
鹿児島は維新に活躍した人物も多いため近代建築も多く見ごたえがありました。
夕方に九州新幹線で初めての熊本市街へ。
あたりはもうすっかり暮れていましたので当日予約したホテルでゆっくりさせていただきました。
Maruya gardens | マルヤガーデンズ
熊本と長崎をブラブラ
翌日は朝からチェックアウトギリギリまでホテル内でリモートでの仕事と本日の宿泊先などの予約をし、11時過ぎから平成28年に発生した熊本地震により甚大な被害を受けた熊本城へ。
中に入ると、天守は昭和35年のRC造なので復旧していましたが他はやはり爪痕がいたるところに・・・。
たまたま城内を見学中に修学旅行生への復旧に対する学芸員の話が耳に入ってきたのですが、「築城以来何度もあったことで必ず再建できます」という言葉が心に残りました。
熊本は城だけを見て次は九州新幹線で鳥栖まで。
そこからレンタカーで長崎へ。
15時頃に長崎につき、東山手、南山手伝統的建物保存地区からグラバー邸へ。
外国人居留地(きょりゅうち)の面影を残す地域で、洋館などの建造物や煉瓦塀(伝統的建造物)と、石畳や石溝、石標柱、まるで愛知にある明治村のようでした。
その後、少し暗くなってきたところで「めがね橋」のある中島川・寺町界隈へ。
ここは数少ない長崎町家が残る地域でした。
海援隊の前身である亀山社中も近くにありきっと坂本竜馬も通ったところかなと想像を膨らませました(笑)
感動のアートワークがある宿
その後宿泊予約をした佐賀県武雄まで。
本日の宿泊先はよくぞ当日予約で取れた御船山楽園ホテルへ。
ここにはチームラボがプロディースしたアートワークがロビーなどに常設されている他、佐賀藩鍋島家が創り上げた15万坪に及ぶ武雄の名園、池泉回遊式庭園があります。
また期間限定で開催されるチームラボによる幻想的なライトアップも行われるようです。
そして、サウナシュラン2019、2020のグランプリ獲得した「らかんの湯」もあり、サウナ―にも人気があるホテルです。
到着が少し遅くなり、周辺は真っ暗。
ホテルの敷地はススキが生い茂りここで間違いないか引き返した程でした(笑)
中に入ると早速チームラボが手掛けた幻想的なフロアロビー「呼応するランプの森とスパイラルーワンストローク」アートの森に感動!!
案内された部屋は旅館のような広々とした和室。
早速、チームラボによる「廃墟と遺跡:淋汗茶の湯」を見学に行きました。
室内の廊下を奥へと進むと昔使っていたであろう大浴場が展示場になっていました。
確かに廃墟に近い状態で、ホテルの正面玄関以外はこれがテーマになっていると?と感じるほどでした。
夜の暗闇の中での幻想的な光のアートの演出は圧巻でした。
京都にも再来年ぐらいにチームラボの拠点ができるので、さらに楽しみになりました。
一通り見学した後は、お楽しみの一つ「らかんの湯」へ。
泉質はもちろんですがデザイン、露天風呂、水風呂、外気浴スペースのどれもがすばらしく、アッと驚く薪ストーブがある喫茶スペースなんかもあります。
圧倒される薪ストーブサウナなどサウナを思う存分楽しみました。
※YouTubeでも楽しめます(笑)
翌朝も早起きをして男女入れ替わった大浴場へ。
昨晩含め計4つサウナを制覇し堪能しました。
※この報告書を書いている12月31日に薪ストーブサウナ小屋が全焼というニュースが飛び込んできました。けが人などは出なかったようでよかったのですが、みんなに体験してほしい温泉なので再建を心より願っております。
3日目は朝からZoomでの打ち合わせが入っており、10時半チェックアウトのため部屋ではできないので、スタッフの方にお願いして10時前からフロントの端をお借りしてZoom会議。
でもここは圧巻のアートの森の中!
打合せもZoom画面を見て驚きから始まり、私の現状説明から「ホテル」「チームラボ」「サウナ」と説明がいっぱい。
でも設計事務所の方々、アーティスト(アートディレクター)の打合せだったためとっても盛り上がりました(笑)
会議終了後は庭園を見学し(広すぎて廻りきれませんでした)、博多に向かいました。
最後に博多へ
博多では、前日アポを取っていた「吉原住宅(スペースRデザイン)」さんの冷泉荘へ。
冷泉荘の守護神、コミュニティスーパーバイザー管理人の杉山さんを訪ね、10年ぶりくらいにお会いしました。
八清に訪ねてこられたこともあり、それ以来のお付き合いとなりますが全く変わらずでした。
その日は偶然、吉原社長が九州産業大学のゼミ授業の一環で、学生の冷泉荘見学会をされる日でもあったようで、私も参加させていただきました。
冷泉荘は15年程前に築50年を超える5階建のマンションでしたが、あることをきっかけに築100年を目指して楽しい事業スペースとして生まれ変わった日本でも初期のコンバージョン成功事例物件です。
10年前に行った時は耐震補強をされたとのことでしたが、今回は古いまま残す外壁塗装(エイジングしないエイジング)など更なる進化をしており感動しました。
入居者や学生ともいろいろな話ができて、偶然ではありましたが楽しい時間となりました。
あと現在の福岡は「天神ビックバン」を旗印に、大規模開発が進められておりその影響で現在は大規模な更地が多く「天神地区は空が見えるよ」と教えてもらい見に行くことにしました。
確かにどこも工事で激変中!!
その影響かはわかりませんが、中洲、天神以外の屋台が消えていると聞き、博多を満喫する糧を失ってしまいました。
どこにでも屋台があり、大好きなまちなだけに残念です。
他も少し見ようかと思いましたが、屋台が消えたことがショックでもう一泊しようと思っていましたがなんだか最後に目的を失った気持ちになり、最終の新幹線で帰ることにしました。
土曜日だったこともあるのか、博多駅は大混雑、インバウンドを含め最後の最後でコロナは終息したのかと思うぐらいの賑わいでした。
仕事をしながら偶然を楽しむには、十分でしたが京都に帰ってきてから、もう少し博多のまちを見学し楽しみたかったと思いにかられてしまいました。
天神ビックバンのその後を含め、そう遠くない時に再度訪ねてみたいです。
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八清社員が日本各地へ興味が赴くままでかけ、見て、聞いて、普段の業務では得られない知見を広めてきましたのでレポートします。
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