こんにちは、メディアデザイン部の松浦です。
今回、私が選んだ研修先は広島県「大久野島と因島」の魅力発見の旅です。
ウサギの島、大久野島
2023年はウサギ年。
ぜひ、今年行ってみたい場所がありました。
それは瀬戸内海に浮かぶ小さな無人島「大久野島(おおくのしま)」
近年は「ウサギの島」としても知られていて、海外の観光客からも注目を集める島です。
広島県竹原市の忠海港から船に乗って向かいます。
乗船時間は15分ほど。
現在は、ウサギが生息することで知られている「大久野島」ですが、かつては島全体が陸軍の化学兵器製造拠点として毒ガスの製造が昭和20年まで続けられていました。
日本軍が毒ガスを製造していたことは昭和59年(1984年)まではほとんど知られておらず、島は日本地図から消されていたという悲しい歴史がある島です。
戦後は島全体が国民休暇村に指定され、1934年に瀬戸内海国立公園になりました。
船を降りて宿泊する休暇村ホテルに荷物を預け、さっそくウサギさんを探しました。
ずっと行きたかった場所だったので感無量です!
さっそく、第一ウサギさん発見!
人に慣れているのか、遠くからでも一目散にぴょんぴょん飛んでくるのが可愛らしく悶絶します。
最初にそばに来てくれたウサギさんが、以前に一緒に暮らしていたウサギさん似ていて感無量でした。
ウサギは縄張り意識が強く、一定の距離を保ちながら少数グループで暮らしています。
人に慣れているウサギさんはすぐそばまで近づいてきます。
島には信号機もなく一般車両も通らないので、非日常な生活を体験するができます。
まさに、ウサまみれ。
のんびりした時間を楽しむことができました。
島を散策すると、たくさんのウサギさんたちに出会えます。
普段の生活範囲に「海」がないので、ただ海を眺めるだけでも海が近くにある暮らしっていいなと思いました。
高台から瀬戸内海を見る景色も絶景でした。
出来れば日帰りではなく宿泊がおすすめです。
ウサギさんは夜行性ですので、夜が一番元気でたくさんのウサギさんに出会えました。
早朝や夕方も活動し、日中は隠れて寝ていることが多いです。
ウサギが一番多いなと感じた場所は休暇村ホテル前の芝生広場です。
ここにいるウサギさんたちは人に慣れていて、夜にホテルの窓から広場を見たら走り回っていました。
海外からのお客さんも多かったです。
休暇村ホテルには英語対応できるスタッフさんもいて、メニューも英語表記のものがあります。
翌日の朝、ホテルでレンタサイクルを借りて、島を一周し戦争当時の遺構を見に行きました。
写真は第二次世界大戦時、毒ガスを製造するための電力を供給していた発電所です。
建物の老朽化が進み途中から立ち入り禁止でしたが、建物の前まではいくことができます。
人を見るとぴょんぴょんと近寄ってくるウサギさんたち。
「ごめんね、何も食べるもの持ってきてない」と話しかけると何ももらえないことを悟ったのかウサギさんたちは、そばにあった落ち葉を食べだしました。ごめんよ。
1904年日露戦争が始まる2年前に設置された北部砲台跡。
現在は休暇村として整備された保養地ですが、戦争当時の面影が今でも残っていました。
昭和63年(1988年)に建設された大久野島毒ガス資料館。
毒ガス製造過程で犠牲となった多くの方の記録と当時の戦争の悲惨さ、平和の尊さ、生命の重さを忘れないための資料館です。
館内には関係者から寄せられたものをはじめ、当時の毒ガス製造に関する資料などが展示されています。
今という時間を切り取って見ただけでは、とてもそんなことがあった場所には思えませんでした。
現在、生息しているウサギさんたちは1971年に地元小学校で飼われていたウサギをはなしたのが始まりといわれています。
毒ガス実験のために飼われていたウサギたちは、毒ガス処理の時にすべて殺処分になったそうです。
過去、平和とは正反対の島でしたが、遊びまわるウサギさんたちを見ながら、この島で平和に暮らしてほしいと願ってあとにしました。
大久野島の観光案内
訪問を検討されている方はご一読ください。
休暇村大久野島【公式】
しまなみ海道を渡り因島へ
2日目はまずは因島にある、HAKKOパークへ
こちらは発酵食品の万田発酵株式会社さんが運営するテーマパークです。
山を借景とし、瀬戸内海に面した2万1,000坪の広大な敷地に、周辺の山や緑と一体となったモダンな施設です。
さっそく玄関から中へ入ると総合受付とその奥には万田発酵の商品が並ぶショップ、発酵メニューが楽しめるカフェ、ガイドツアーの受付があります。
ガラス張りで天井が高く、木の素材がところどころ使われているHAKKOゲート。
受付には絵本も置いてあります。
万田発酵商品が販売されているショップ
万田発酵の商品を使った食事が楽しめるカフェ。
天気がいい日は外のテラス席がおすすめです。
HAKKOゲートを出てHAKKOガーデンへ。
季節のお花やお野菜が育てられています。
とてもきれいに整備されています。
一番のおすすめは一番奥にある海が見える芝生広場です。
瀬戸内海を望む芝生広場
足湯スペースもありますよ
小さいお子さんも遊べる、じゃぶじゃぶ池、アスレチックができる遊具や砂場もあります。
子どもが足をつけて遊ぶことができる「じゃぶじゃぶ池」
子どもが遊べるアスレチック遊具と砂場
子連れファミリーで来ても楽しめます。
鯉にエサをあげたり
ヤギと触れ合ったりすることもできます。
人になれている黒ヤギさん。
日中暑かったこともあり、看板犬のハッピーはちょっとお疲れ気味のようでした。
お花やお野菜が育ててあったり、足湯があったりと、子ども連れからカップルまで色んな方々が楽しめるテーマパークです。
スタッフさんたちの対応が非常に丁寧で説明もわかりやすくとても親切でして、また来たいと思う施設でした◎
お話をうかがうと土日、祝日はやはり混雑するそう。
今回は参加することができませんでしたが、ガイドツアーも実施されています。
生産工場の一部見学、発酵や万田酵素について学ぶツアーで予約制ですが、気になる方はぜひ参加してみてください。
万田酵素本社前に建てられた「HAKKOパーク」は、しまなみ海道へ行った際の立ち寄りスポットとしてもおすすめです。
駐車場の隣に駐輪場もありサイクルニストの方々にも休憩所として知られている施設です。
因島で発酵のおもてなしHAKKOパーク-万田発酵
続いて、福山大学マリンバイオセンター水族館へ。
入館料無料、開館時間10時から16時の手作り感があふれる小さな水族館です。
福山大学の海洋生物科学科の学生さん達が主体となって運営されていることもあり土日祝日が休館日です。
福山大学・内海生物資源研究所(マリンバイオセンター)の敷地内に併設されている水族館で、瀬戸内海に住む生物を中心に約90種類の水生生物を飼育、展示されています。
大きな水族館とはまた違う楽しさがあると思います。
入ってすぐのところにある大きな水槽には、たくさんお魚が泳いでいます。
そのすぐ横にある子供向けの水槽(タッチングプール)では、ヒトデやヤドカリ、ウニが飼育されています。
普段なかなか触れる機会のない生き物たちを間近で観察し、触ることができます。
ちょっと怖くてヒトデは触れない娘。
ツンツンがせいいっぱい。
若干びびりながら、ヤドカリを見せてもらいました。
娘に色々親切に教えてくださった学生さんはタツノオトシゴの研究をされているそうです。
瀬戸内海に生息する生き物を知ることができ、学生さんたちによる手書きの紹介文がとても印象的でした。
小さいながらもキッズルームもありお魚のぬいぐるみや魚の絵本や図鑑を見ることもできます。
当日、親切にしてくださったスタッフの皆さんありがとうございました。娘と一緒に楽しい体験をすることができました。
子ども連れのファミリーも楽しめる小さな水族館に、ぜひ立ち寄ってみてください。
福山大学・マリンバイオセンター水族館
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八清社員が日本各地へ興味が赴くままでかけ、見て、聞いて、普段の業務では得られない知見を広めてきましたのでレポートします。
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