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世界遺産に登録された旧市街がある、首都ワルシャワ。

"ポーランドの京都"と名高い古都のまち並みが広がるクラクフ。

歴史的建築物とまち並みの視察とともに、ヨーロッパの中では比較的物価が安いポーランドで、5つ星ホテル体験がしたいと思い、出張研修先をポーランドの『ワルシャワ』と『クラクフ』に決めました。

関西国際空港を出発し、最初に向かった先は、中国の首都である北京です。

北京で10時間のトランジットを経て、いよいよポーランドはワルシャワに向け出発です。

北京からワルシャワまでの飛行時間は、おおよそ11時間ほどです。

深夜便だったため、寝ていたらあっという間に 『ワルシャワ・フレデリック・ショパン空港』に到着しました。

空港の名前は、かの有名な音楽家であるショパンの生まれ故郷であることから、2001年に当時の大統領が命名したそうです。

古都クラクフ

早々に空港を後にして、日本でいうところの新幹線である特急列車に乗り、クラクフに向かいます。

車窓から見える一面に広がる雪景色が大変美しく、いくら見ていても飽きません。

車が走る道路部分は、しっかりと除雪されており、冬の間大変な除雪作業をしてくださっている方がいると思うと頭が上がりません。

初めて訪れる場所への期待を胸に、心を弾ませながら、2時間半ほどでクラクフに到着しました。

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宿泊先のホテルは、旧市街地エリアに程近い5つ星ホテルです。

エントランスの扉は、北陸などの寒い地域でよく見られる二重構造になっており、なるべく外の冷たい空気が入り込まないようになっていました。

おかげで、室内の温度は一定に保たれており、建物内に入ると外の気温を忘れるほど大変暖かく感じました。

海外のホテルは、基本的にこちらから話しかけない限りチェックイン等、対応して頂けない事が多いのですが、さすが5つ星ホテルです。

エントランスに入るとすぐに、レセプションの方が笑顔で快く出迎えてくださり、ウェルカムドリンクを提供してくださいました。

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ホテル内にあるレストランは、レセプションとはまた違った雰囲気で、ヨーロッパを感じるデザインに気分が高まりました。

壁と天井が白を基調としたレンガでできており、観葉植物やクリスマスツリーが置いてあることで、緑が映えて一気にオシャレに見えます。

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素敵な空間での食事は、幸せな気持ちになるだけでなく、より食事が美味しく感じます。

案内していただいたお部屋に入ると、またもやウェルカムドリンクと小さな焼き菓子、そして手書きのメッセージカードが用意されていました。

その日の天気と気温が書かれた小さなカードも用意されており、海外でこのようなサービスを受けられると思っていなかったため、非常に嬉しく感動しました。

肝心のお部屋ですが、シングルルームのためそこまで広くはありませんが、おひとり様にはピッタリなサイズ感でした。

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高級ホテルにありがちな、『シンプル』ではなく、デザイン性のあるお洒落なホテルを探し求め、見つけたのが今回宿泊したホテルです。

思わず「かわいい!」と声が出てしまうくらい私好みのデザインで、異なる柄・形のファブリックチェアやクラッシックな花柄のベッドフレーム、バスルームに至っては一面ごとに壁の素材が異なり、見ているだけでワクワクとした気持ちになる、そんな素敵なお部屋です。

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ふかふかのファブリックチェアに座りながら、窓から見える雪を眺めているだけで何時間も過ごせそうな気がします。

ベッドの枕元には紙に包まれたキャラメルが一粒添えられており、ちょっとしたおもてなしに感動しました。

もしまた機会があれば、他のお部屋にも宿泊してみたいです。

クラクフは、ポーランド王国時代に首都として栄えた場所で、旧市街は今もなお中世の頃のまち並みが残る美しい都市です。

宿泊先のホテルから旧市街までは、歩いて5分ほど。

ホテルから一歩外に出ると、痛いと感じるほど冷たい冷気に包まれます。

ヨーロッパの地面は石畳でできているところが多く、足元からより寒さを感じます。

ヨーロッパの美しいまち並みを見ながら歩きたいところですが、雪の影響で地面はカチカチに凍っているところが多く、気を抜くと転びそうになります。

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細心の注意を払いながら歩き進め、たどり着いた旧市街地の中心には、ヨーロッパ最大級の広さを誇る中央市場広場があります。

世界で初めて世界遺産に登録された場所の一つで、中世のまち並みが残る趣ある美しい都市です。

日本ではあまり見かけることのない黄色やピンクなどカラフルな建物が目を引きます。

規則正しく配された窓が印象的です。

ヨーロッパや北欧などの寒さが厳しい地域は、日本と比べると窓が小さく断熱性の高い素材でできています。

また、日本の窓は引き戸であることが多いですが、ヨーロッパや北欧では、内開きや外開きの窓がほとんどです。

広場の中心には、ルネッサンス様式の織物会館があり、1階には沢山のお土産屋さんが所狭しと並んでおり、観光客で溢れかえっていました。

広場では、クリスマスマーケットが開催されており、温かいスープや焼きチーズなど様々な食べ物が目を惹きます。

また、クリスマスツリーのオーナメントやキャンドルなども販売されており、歩いているだけで楽しく、どこを撮っても絵になる光景でした。

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夜にも中央広場に行ったのですが、外からのライトや内側からの灯りで照らされる建物が、昼とはまた違った雰囲気で寒さを忘れるほど美しかったです。

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復元された美しいまち並みのワルシャワ

クラクフを後にして、首都ワルシャワに向かいます。

前日の夜から雪が降っており、その影響で列車が遅延または取り止めにならないか、ハラハラしていましたが、無事定刻通りに出発しました。

行きと同じく2時間半ほどで、ワルシャワに到着しました。

旧市街地までは、ホテルから徒歩で30分ほどかかるのですが、せっかくなので歩いて向かいます。

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道中、少し進むたびに突如現れる大きなクリスマスオブジェに驚きました。

イルミネーションライトで神々しく光る、バイクに乗ったサンタさんや巨大な電話機など、日本では絶対に目にすることは無いであろう大胆な街の装飾が新鮮でした。

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色とりどりのライトが煌びやかに光る道を進むと、町の中心には大きな広場(旧市街)が広がっています。

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ワルシャワは、第二次世界大戦によって80%以上が破壊され、旧市街地にいたってはまちのほとんどが瓦礫と化してしまったそうです。

戦後、元のまち並みを取り戻すため市民たちが協力し、何年もかけ復元作業に取り掛かりました。

その結果、"レンガのひび割れ一つに至るまで"と形容されるほど忠実に元のまち並みが再現されました。

世界遺産の登録条件は、建造当時の姿が今に残っていることが前提です。

しかし、ワルシャワ歴史地区は、市民たちの『不屈の熱意』が評価され、1980年に世界遺産に登録されました。

再建されたまち並みが世界遺産に登録されるというのは、非常にユニークでワルシャワ以外では見ることができません。

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一つ一つ異なる色、デザインの個性豊かな建物の数々はいくら見ていても飽きることがありません。

じっくりと時間をかけて建物を眺めていると、当時の市民たちの『まちを元通りに復元したい』という一つの想いを胸に、懸命に復元作業に取り組む姿が目に浮かび、胸が熱くなりました。

こうした歴史的背景を交えながらその土地に訪れることで、見える景色が変わり、より一層記憶に深く残ります。

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ポーランドには、他にも魅力的な場所や建物が数多くあります。いつかまた訪れたいと思う素敵な国です。

この記事を読んでくださった皆さんも、機会がありましたら是非行ってみてください。

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八清社員が日本各地へ興味が赴くままでかけ、見て、聞いて、普段の業務では得られない知見を広めてきましたのでレポートします。

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