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2000年代の初頭「コワーキング」、2010年頃「グランピング」、並行して「ワーケーション」は2000年頃に欧米で始まり、2015年頃から日本でも普及し始めたものです。

最初の「コワーキング」は八清にも「京創舎」というコワーキングスペースがあり、京町家をリノベーションした仕事として携わりましたが、それ以外の「グランピング」と「ワーケーション」は見聞きするものの縁がなく、遠目に眺めているだけでした。

このあたりのブームはすでに去ったのかもしれませんが、今回出張研修ということで、遅ればせながらグランピング施設に滞在してきました。

研修としては他にも長浜市にある町家を改修したコワーキング施設と米原市が運営するコワーキングスペースを見学しながら、「ワーケーション」なるものを体験してきました。

城下町に残る歴史的建物

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長浜市は豊臣秀吉が築城した長浜城のある城下町らしく、今も古い建物がたくさん残っています。

中でも国の登録有形文化財で長浜市の歴史的風致建造物と景観重要建造物にも指定されている「黒壁スクエア」は有名なところです。

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元銀行だった中は「黒壁ガラス館」として再生されています。

内部は格天井とシャンデリアに目を奪われます。

更に2階に上がる階段手摺の親柱の彫り物も素敵でした。

現在も銀行の古い建物は全国にあり、往時の贅沢な設えが多く文化財的に残っています。

こちらもそんな印象の建物でした。

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建物の周囲にはグラスに模様を作るカットグラスや、吹ガラス、ステンドグラス制作などの体験ができます。

コワーキング見学

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黒壁ガラス館から歩いて3分ぐらいのところに「BIWAKO PICNIC BASE」という蔵のある大きな町家を改修したコワーキングスペースを訪ねました。

少し覗く程度でお邪魔したところ、運営会社の長浜まちづくり株式会社の常務取締役の竹村さんが快く対応してくださいました。

実はこちらの施設を開所する10年ほどの前に八清にもお越しになられたことがあり、弊社会長の西村とも交流があったとのことでお話を伺い、見学させていただけました。

元々は大きな紙問屋さんの仕舞屋らしく、施設内には当時の雰囲気を上手く残してリノベーションされた様子が見られ八清の仕事でも参考になるものが多く有意義な見学でした。

中でも印象的なのは積雪が1メートル以上ある地域らしく、屋根の重みを支える天秤梁が非常に太くて立派でした。

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もう一つ特筆すべきは奥にあった蔵です。

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160年程前の安政時代に建てられた蔵を明治時代に建替えたようですが、内側に見える竹小舞土壁がとても美しく、非常に状態良く残っています。

京町家でもたくさんの竹小舞土壁を見てきましたが、ここまで美しいものは見たことがありませんでした。

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竹村さん曰く「左官屋さんからは教材にできるぐらいの良い作りがしてある」ということを聞いて、昔の職人さんの丁寧な仕事に職人としての矜持みたいなものを感じました。

続いて隣の米原市では駅の東口に新しくなった市役所に併設する形で、市民に開かれたコミュニティスペースとしてコワーキングスペース「TETTE MAIBARA」(https://hakadoru-maibara.com/tette-maibara/)が設けられていました。

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こちらは新幹線駅直結の市役所という立地柄と無料で利用できる施設がたくさんあり、多くの方が利用されていました。

新旧の建物のコワーキングスペースで感じたのは、使ってもらうためにはやはり立地が大事だと感じました。

一方で立地的に少しハンデがあるなら、エリアや建物、その雰囲気や設えがそこにいることで感性を刺激するものがある、そんなものが必要なのかなと思いました。

あとは施設を運営していくには安定的に収益を上げる必要があります。

公的な機関が運営するならそこまで収益に対してシビアにならないのかもしれませんが、「BIWAKO PICNIC BASE」さんや八清の「京創舎」などの民間事業者の場合は、施設の一部を特定のテナントに入居してもらうこと、多くの人にどうやって魅力ある施設として利用してもらい物件をマネタイズできるかが課題のようです。

BIWAKO PICNIC BASE

Webサイト

TETTE MAIBAR

Webサイト

ワーケーション体験

施設の見学を終え、宿泊施設であるグランピングへ行きましたが、この日は生憎の大雨で付近を散策することもなく、ずっとドームテントの中と共有スペースのカフェで過ごしていました。

ドームテントは物凄い雨音を響かせていましたが、中はWi-Fi環境も良く、快適に過ごせました。

初のグランピングでの食事は夕食はドームテント横のダイニングルーム(ここもテントのような感じでした)で頂きましたが、これまた大雨のため外の景色を楽しむことなく、ひたすら食べ続けていました。

翌日は天候が回復し、昨日と同じ場所で朝食を取り、カヌー体験をしながら仕事の電話が次々にやってきて、家族は無言でオールを漕いでました。

電話対応に追われながらも付近を散策して、自然の中で過ごしました。

ワーケーションを通じて感じたのは、リゾート地ではできる職種とできない職種があること、個人的な性格の所為なのでしょうが、仕事しながらのバカンスはそこまで楽しめないなぁというのが正直な感想です。

次回は仕事抜きで良いお天気の時にバカンスを取りたいと思います。

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八清社員が日本各地へ興味が赴くままでかけ、見て、聞いて、普段の業務では得られない知見を広めてきましたのでレポートします。

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