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家を購入する、お店をはじめる、会社を立ち上げるなど、人生の中で大きな決断をするとき、どこに、どんな物件を買う、借りるというのは、人生のその先を左右すると言っても過言ではないくらい重要なものです。

大きなお金が動くこの決断を一体何を指標にみなさん決められているのでしょうか?

好みだった、不動産業者がすすめるから、マーケティング調査をしてなど、さまざまな要因やタイミングで物件を探し、契約をされています。

場所だけではありません。

インテリアやレイアウトも暮らしやすさや事業の良し悪しに関わってきます。

不動産契約をする際やインテリア・レイアウトを考える際のひとつの指標として、「風水」を取り入れてみるのはいかがでしょうか?

「えっ風水?」と思われた方も多いかもしれません。

風水と聞くとスピリチュアルでオカルト的なものというイメージがあるかと思います。

しかし今回、一級建築士で風水鑑定歴20年以上という天野千恵里さんにお話をうかがうと、とても興味深く「風水ってすごい!」とイメージが変わりましたので、ご紹介したいと思います。

プロフィール

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天野千恵里
風水を専門とする一級建築士。大学卒業後大手ハウスメーカーに入社し約30年にわたり、インテリアコーディネート業務と設計業務に携わる。

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そもそも風水とは?

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東洋の考えに基づいて、幸福なパワー(良い気)を取り入れ、健康や財運、良縁といった日常の中の幸せを引き寄せるものです。

「良い気を取り入れるには環境が大きく影響します。

今いる場所が良くなれば、幸せを引き寄せることができます。

風水は中国発祥の環境学です。

建物の気の流れをみて、その建物を取り巻く環境や建物内の状況をより良くしていくものです」と天野さん。

その基本が「伝統風水」と言われており、様々な手法を取り入れ多角的に鑑定することで、精度の高い鑑定をされています。

古代中国では首都の決定や戦さの場所など国の未来を左右する重要事項の決定に風水が用いられていました。

風水はそんな古来の知恵が集結した統計学とも言えます。

「吉方などをみる『家相』という方法もありますが、たとえば玄関はこの方角にしないといけないと決まっていたりするので、物理的に難しい場合に対応できなかったり、無理やり当てはめることで暮らしにくくなったりする場合もあります。

風水では気が滞っているところに気を流すようにするなど、今ある形からさらに良くなる提案をするので、どんな家やお店、オフィスでも取り入れやすいのではないかと思います」

今この場所でどう良くするかを導き出すこともできるので、それが絶対にダメということはないそうです。

それなら取り入れてみたいですよね。

京都と風水のかかわり

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平安京は風水によって決められたというのは聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

京都の四方、東西南北を魔物から守るために風水の思想に基づき、四神である青龍、白虎、朱雀、玄武の気が集まるよう、平安京の大内裏は建設されたと言われています。

京都のまちは東西北を山で囲まれ、魔物封じの結界を多く張りめぐらすために建てられた社寺もあります。

京都のまちは風水に基づいてつくられたまちだったんですね。

京都に住むこと自体で、風水の恩恵を受けているのかも知れません。

鑑定してもらいました!

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では実際に鑑定してもらって、どうすれば運気がアップするのか、八清の物件をみてもらいました!

今回は「化殺」と言って、気運の良くないところに、気が良くなるものをおいて、良い気の流れにする調整をします。

まずは物件の立地や方角を確認して、その方角から領域を割り出し、その領域にどういうものを置けばいいのかを教えてもらいました。

たとえば、財運気の領域には水が流れているものを置くといいそうです。

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「水=財なんです。くるくるまわる風車でもいいですよ。

お店だとレジをその場所に置くと、『売り上げが上がった』なんてこともありましたよ」と天野さん。

ほかにも、「出世した」「臨時収入があった」という声もあるそうです。

次に気になる人間関係運と健康運に深くかかわる「山吉」。

この領域には「山」となる背の高いものを置くと良いそうです。

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天野さんによると「たとえば本が詰まった本棚など、背丈がある棚に物をいっぱい詰めたものがいいです。

背丈のある植物、フェイクの植物でもいいですよ」

他にも、領域があり赤いものや黒いクネクネしたものを置くなどの指示をいただき設置してみました。

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中には「絶命大大凶」なんて怖い領域もあります。

なんと中国ではこの領域で寝ている人のほとんどが亡くなるという怖い統計もあるそうです。

そこに寝室があっても化殺をすることで気運を変えることができます。

寝ている位置が梁の下というのも良くないそうですよ。

みなさんは大丈夫ですか?

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気が滞っているところには太極図を貼って気を流しました。

色も決まっているそうです。

早い人で、物を各領域に配置いて2週間でその効果を実感している人もいるそうですよ!

自分に合った気持ちのいい空間で暮らす

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様々な風水の観点で鑑定をして、その物件に合った運気がアップする処方をしていただきました。

「風水で環境を変えて、自分のレベルを変えるというイメージでしょうか。

家の性質をうまく活かして、器のレベルがあがると住んでいる人のレベルをあげることができるんじゃないかと思います。

実際に体験した人は『家でくつろげるようになった』『とても気持ちがよく、また来たくなる』などの声をいただいています」

中国では不動産を決めるときに風水をみるのは当たり前なんだそうです。

今回、物を配置した直後の物件を訪ねてみるととても気持ちのいい空間になっていました。

信じるか信じないかはあなた次第(笑)ですが、風水のまちとも言える京都で、風水を取り入れてみるのもおもしろいですよ!