11月14日(火)、東山二条ビル改修プロジェクトのイベント第4弾を開催しました。
今回は「イベントスペース運営者と利用者に聞く、シェアキッチン活用術」と題して、運営者である「つれづれnishijin」の吉田 安佐さん(※吉の上は土が正しい字です)、利用者の「台湾ごはんとveggiesweets」伊藤 美知子さんにお越しいただき、トークセッションを行いました。
東山二条ビル改修プロジェクト
京都屈指の文化芸術エリア「岡崎」にあるビンテージビルに新たな息吹を吹き込むプロジェクト。
暮らしを楽しくする「きっかけ」をつくる場所として、ビルの1階は賃貸店舗、2階にはキッチンのあるイベントスペース、3階・4階はレジデンスを計画中です!
若い人が集まる場所に
元々はおじい様が所有されていた土地と建物を相続することになったという吉田さん。
それならば活用して若い人が集まる、職住一体が叶う建物にリノベーションしようと進めました。
北野商店街から細い道を中に入った場所にあるつれづれnishijin。
近隣は住宅街となっていますが高齢化が進み、商店街が近いといえど、シャッターを下ろす店もまあまああり、夜は閑散としたまちと化しています。
吉田さんも近くに住んでおられるので、少しでもこのまちに明るい光をともしたいという思いから、仕事をしながら住んでくれる若い人をターゲットにすることにしたそうです。
実際に現在、つれづれnishijinで職住一体を実現されているのは1棟とのことですが、飲食店や物販、工房、事務所などが入居されており、イベントを行うなど若い人が集まる場所として活用できているのがうれしいとお話しされていました。
つれづれnishijin
京都市上京区三軒町48-9
レンタルスペースでお店をして
つれづれnishijinでは蔵を活用してキッチンのあるレンタルスペースも運営されています。
そこで月に数日、創作台湾風ごはんとスイーツ、ナチュラル焼き菓子のお店をされているのが伊藤さんです。
伊藤さんと吉田さんは同級生だそうで、そういったご縁からつれづれnishijinでお店をしてみないかと吉田さんから声をかけたそうです。
以前は近くでお店をしていた伊藤さんですが、自分でお店をやることに向いていないと、一旦はやめてしまったそうです。
今は別の仕事をしながらレンタルスペースでマイペースにお店をされています。
お店では様々なお客様との出会いがうれしいと伊藤さん。
一緒にどうしたらいいかを考えてくれる吉田さんの存在があるというのは大きいと言います。
なかなかお店を続けるのは大変かもしれませんが、自分のペースで喜んでもらえるものを提供できるというのはとてもいい場所があるなと思いました。
また、それを応援してくれる吉田さんとの関係が素晴らしいですね!
台湾ごはんとveggiesweets
お店のオープン日はインスタグラムをご確認ください。
つれづれnishijinのこれから
コミュニティを形成するのはとても難しいと吉田さん。
周りに関心がない人は入居には向かないし、かといって持ちつ持たれつ過ぎてしまうのもしんどいと話します。
レンタルスペースの利用希望者は仕事の姿勢などをリサーチし、吉田さんがOKと思った方だけに利用してもらうようにしているそうです。
それは単なるレンタルスペースではなく、つながりを持てる人がいいと考えているから。
今後、つれづれnishijinのコンセプトをもっと明確にして、近くの北野商店街とも連携し地域の活性化に貢献できるように発信していきたいそうです。
ますます楽しそうな場所になりそうで期待が高まるお話でした。
- この記事を書いた人Hasegawa Yuka
- 寡黙で知的、の~んびりな空気を漂わせておきながら超スピードで八清ブログ記事を書き上げるメディアデザイン部のテキストマシーン。ほがらかな笑顔で相槌♪聞き上手な彼女は社外的な取材もこなす。彼女にインタビューされた日にはすべてを暴かれてしまうに違いない。
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