今回は京都市民にも人気の出町柳をまちブラしてきました。
古き良き昭和の雰囲気を残しながら平成、令和と進化し続ける、とても元気な商店街があります。
活気のある出町柳
1、2月の京都は例年になく4月並みのぽかぽか陽気の日もありましたが、普段は10度以下の寒空が続く日々です。
朝晩は0度近く下がる事もあり、雪がちらちら降り積もる時もありますが、日中は日差しが当たるとじんわり暖かく深夜に降り積もった雪もすぐに溶けてしまいます。
観光客も激減するシーズンなので、日常の京都を散策でき、家探しには持ってこいの季節かもしれません。
年始に九州と東京を訪れましたが、どちらも想像以上に風が冷たく雪に見舞われ盆地の京都が暖かく感じました。
関西圏の中では夏は暑く冬は寒いイメージですが、日本国内で比べると住みやすい気候なのだと感じます。
近年、東京や海外からの移住者も増えてきましたが、自然が残る田舎の顔と便利な都会の顔が混在する丁度いいまちなのかと感じています。
今回のまちブラは京都在住の人の中でも住みやすいと人気のエリア、出町柳周辺を散策してきました。
市民の憩いの場
京都の地図を広げると大きな鴨川が目に入ってくるかと思いますが、Yラインになって合流するあたりに出町柳はあります。
左側を「賀茂川」右側を「高野川」が流れ、合流地点から繁華街へ流れる川を「鴨川」と呼んでいます。
分かれている分岐点を「鴨川デルタ」と呼び、左右の河川敷には飛び石が置かれていて中央に渡れます。
川沿いには桜並木やツツジにすすきなどの草花から季節の移ろいも感じられ京都人の憩いの場所になっています。
この日は生憎の雨模様で霧雨の中での散策でしたが、束の間の晴れ間に訪れた河川敷は暖かい日差しが気持ちよく、トンビやサギも見かけ、家族連れや学生達に年配の方と幅広い年代の方達も見かけました。
鴨川は浅めの川ですが、水の流れは速く、透明度も高く綺麗でした。
橋の上からは夏の風物詩、五山送り火で有名な大文字もはっきり見えて人気のスポットになっています。
大行列の豆餅
鴨川近くの商店街、「出町桝形商店街」はとても活気があって、多くの買い物客で賑わっていました。
中でも人気の「生菓子 出町ふたば」は、いつも大行列です。
取材日は平日の月曜日の午前中でしたが、この日も大行列でした。
一度頂くとファンになってしまう美味しさで、こちらへ訪れた時は必ず買って帰ります。
「名代 豆餅」220円
食べ応えある豆の塩味と上品な甘さのあんこが絶妙で後引く美味しさです。
出町ふたば
京都市上京区出町通今出川上ル青龍町236
京都の商店街はアーケードが無いまちも多いですが、ここは小さいながらも屋根付きで雨が凌げるので助かりました。
天井から看板がぶら下がるレトロな商店街で、個性的なお店が建ち並んでいました。
京都・出町桝形商店街
京都市上京区桝形通出町西入二神町179
本屋とカフェ併設のまちの小さな映画館
出町座は2017年にオープンした本屋とカフェと小さな映画館が併設したお店です。
映画館は座席数がBF42席、2階48席。
昭和時代はどこのまちでも小さな映画館を見かける事が出来ましたが、近年はめっきり減ってしまいましたね。
幼少期、親子で過ごした映画館での出来事は今も思い出深く、鮮明に思い出します。
これからの未来に残したい文化施設の一つですね。
新作はもちろん、見逃した話題作や名監督の特集などがラインナップされ、映画好きには色々出会える嬉しい施設です。
1階はカフェ「出町のソコ」と書店「CAVA BOOKS(サヴァ・ブックス)」があり、立ち寄りやすい雰囲気です。
まちに溶け込み地元に愛されているお店の方に出町柳の印象についてお話を聞くと「出町柳、最高!」との返答。
地元を愛する人が地元のために運営する出町座、もう、これ以上の言葉は必要ないですね。
出町座が好きと言うファンが多いのもうなずけます。
出町座
京都市上京区三芳町133
温もり感じる手作りカフェ
鴨川周辺ではカフェを多く目にしました。
スタイリッシュな新しいカフェからレトロ喫茶と個性あふれるお店が多くカフェ巡りも楽しそうな地域です。
今回は商店街の中程から少し横道に抜け、2階にある「kito ( キトカフェ) 」へお邪魔してきました。
柔らかい光に包まれた店内はモロッコ風な異国の可愛い色合いと温もりある素敵なお店でした。
1ヶ月かけて手作業で塗られた壁は凹凸が面白く、出窓の丸みが可愛かったです。
手すき製法で作られた珍しい手作りガラス窓は沢山の気泡を含んだ磨りガラスになっていて、少しイエローがかった色味がレトロな雰囲気を醸し出していました。
手の温もりが感じられる店内は優しい光が注がれ居心地が良かったですよ。
コーヒー豆は「かもがわカフェ」のkitoブレンドが使われていて、自家製キャラメルソースがかかっていました。
キャラメルラテ 600円
チャイ 600円
自家製の香ばしいキャラメルの香りとしっかりした甘さでほっこり癒されました。
チャイは辛口なジンジャーがピリリと効いていて、甘さは自分で調節しながら蜂蜜を入れ、スッキリとした甘さを楽しみました。
kitoカフェ
京都市上京区一真町67 2F
その他にも気になったお店も立ち寄りました
・オーガニック食品を取り扱うORGANIC PLAZA( オーガニック・プラザ )
・京都銘菓の阿闍梨餅の販売所、マツヤ食料品店
・創業50年のいづも屋豆腐店
・肉の岡田屋で大人気のコロッケは、その場で揚げてもらえます。カリサクな食感で、とても歯ごたえも良く美味しかったですよ。
お店の方との会話も楽しめるのも商店街のいいところですね。
体に嬉しいランチセット
ランチタイムには、商店街の入り口にあるLION KITCHEN( ライオンキッチン )へお邪魔しました。
いたるところにライオンが目に入る可愛いお店でした。
お気に入りのライオンが1匹は見つかりそう。
メニューはどれも美味しそうで迷いましたが、今回はおすすめのハンバーグに温泉卵(150円)をトッピングしました。
ぐつぐつハンバーグセット 1,400円
ぐつぐつハンバーグ九条ネギセット 1,500円
柔らかな手ゴネハンバーグに濃厚なきのこデミグラスソースとチーズのコクが加わって、美味です。
ゴロゴロ入っていた野菜がこれまた美味しい~。
お芋や玉ねぎはトロトロ、にんじんや大根はジューシーに素材その物の甘さが引き立つようにじっくりと火が入れられていて、野菜もごちそうの仲間入りです。
雑穀米は、甘味と歯ごたえで満腹中枢も刺激され満足感に満たされました。
九条ネギがたっぷりのったハンバーグはさっぱりとした味わいで、箸が進みますよ。
ハンバーグセットは栄養バランスも考えられていて、1日の2分の1以上の野菜がとれるようで、11種類以上入っているそうです。
大阪で創業してから12周年、3年前に出町柳に移転してきたそうですが、平日のランチ時は満席で、地元に愛されるお店になっているのがわかります。
なぜライオンなのかというと、世界各国の紋章でも使われているライオンのような力強いお店にしたいという想いが込められているそうです。
ライオンキッチン
京都市上京区表町23 桝形ビル1F
陶芸家ひろすえたかこのアトリエショップ
本来は休業日だった為、諦めて帰ろうかと思いましたが、偶然、店主をお見かけして少しお話しを伺う事が出来ました。
ショーウィンドウにもなっているお店の窓からは、キラキラと小さな玉の雫が光った上品な器や花器が並んでいました。
息を呑む程に綺麗で、お料理をのせるだけで、ワンランク上の食卓を飾ってくれそうな器たちです。
25年前にガスバーナーで陶作品を焼いていた時にたまたま美しい銀の粒が現れたのをきっかけに、釉薬の物理変化を日々研究し作品制作に向き合っているそうです。
沢山の実験結果のプレートが棚びっしりとあり緻密な計算を伺い知る事が出来ました。
華麗な陶歴の中には国外台湾でもご活躍されている様子。
春節の時は外国の人も沢山まとめ買いしていかれたようです。
近年では、2023年4月 第37回日本煎茶工芸展でも入選され、東京の銀座「鳩居堂」や大丸京都店「福寿園」にて取り扱いがあります。
店名の「うつわhaku」のはくは余白のhaku。
うふふ、くすっと笑顔になれる作品も作陶されていて、器以外にも、箸置きや一輪挿しはプレゼントにも良さそうです。
営業時間にゆっくり訪れて作品選びをしたいと思います。
うつわhaku
京都市上京区上塔之段町469
※営業日以外の平日は土を練って焼いているそうで、手を止められない時もあるそうです
まちブラマップ
京都御所や同志社大学、相国寺なども近く、この周辺は八清でも多くの物件をお取り扱いさせていただいています。
紹介しきれないほど魅力的なお店やスポットがあるので、まためぐりたいと思います!
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