岡崎の素敵スポットを妄想ストーリーを交えながらご紹介するシリーズです。
今回は趣向を変えて、岡崎の歴史とその遺構を見つけるまち歩きして取材をしてきました!
妄想まちブラ人は男子大学生です。
今回のまちブラ人
京都生まれの京都育ち。
京都の大学に通う男子大学生。
大学生になって京都出身以外の友だちができ、京都の良さをあらためて知り、もっと知ろうと最近まち歩きを楽しんでいる。
今日は大正時代に、今の京都市立京セラ美術館のあたりに京都パラダイスという遊園地があったという話を聞いたことがあり、その痕跡が今もあるのか見たくなって岡崎に行ってみることにしました。
京都の一大事業
小学生の時に京都市の子どもであればたぶんみんな琵琶湖疏水について勉強したと思います。
私ももちろん学んだ記憶はあり、「へー」というくらいでしたが、その事業のすごさは今になってよくわかるようになりました。
明治維新ののちに、天皇が東京に移ってしまわれ、京都の人たちは相当落胆していたことと思います。
そのような中、琵琶湖疏水の建設という一大公共事業が京都に活気をもたらしたと言われています。
参考
琵琶湖疏水の事業についてはこちらのサイトを参考にしてみてください。
というわけで、明治時代のみなさんのおかげで、水道の蛇口をひねると琵琶湖の水がいただけているのです。
前置きが長くなりましたが、岡崎には琵琶湖疏水が流れ、蹴上発電所やインクラインなどがあります。
初めてインクラインの線路をたどってみました。
蹴上インクラインは高低差約36メートルある琵琶湖疏水の急斜面で船を運航するために敷設された傾斜鉄道の跡地です。
全長は582mの世界最長の傾斜鉄道跡だそうです。
北の果ては動物園の横、親水空間になっていました。
どでかい量水器も発見しました!
さすが動物園横なのでたくさん水を使いそうです。
京町家でランチ
お昼ご飯は来る前に調べていた京町家で手作りのこんにゃくをアレンジしたお料理などがいただける、卯sagiの一歩へ。
ここは店主のご実家だそうで趣のある建物も一見の価値ありです。
おばんざいセットをいただきました。
京都の家庭料理であるおばんざいですが、各家庭によってまた違った味わいが楽しめるのもいいですね。
手づくりこんにゃくもおいしかったです。
ゆったり長居してしまいそうな雰囲気もとても良かったです。
さてまちブラを再開。
鋭利ないけず石を発見!
いけず石とは京都のまちを歩いているといたるところで出合えます。
家の敷地の角に車などの侵入を防ぐために置いている石です。
碁盤の目の京都は角が多いからでしょうか...
ハイライト、京都パラダイス跡へ
京都パラダイスとは...
大正11年8月に開園した5千坪を超える遊園地で、場所は現在の京都市美術館の南側一帯にあたる。奥村電機が造営した複合レジャー施設で、遊具施設やレストラン、音楽堂、温泉などがあり、余興場では「パラダイス歌舞劇」と呼ばれる少女歌舞劇や映画が上演されていたが、第一次世界大戦の不況等により3年も満たないうちに閉園した。
引用
跡地を歩いてみると今はその痕跡は全くない住宅地となっています。
閉園後に宅地分譲され住宅が建てられました。
区画の整った土地が並び、まちなかではよく見られる連棟の町家はなさそうです。
当時どれくらいの金額で売られたのでしょうか。
なんとなくお金持ちが購入したんだろうなあと想像を膨らませました。
トマソンに出合う
トマソンとは不動産に付属し、まるで展示するかのように美しく保存されている無用の長物。
存在がまるで芸術のようでありながら、その役にたたなさ・非実用において芸術よりももっと芸術らしい物を「超芸術」と呼び、その中でも不動産に属するものをトマソンと呼ぶ。
とウィキペディアに記載されています。
引用
岡崎でもトマソンに出合うことができました。
恐らく、横を流れる水路が暗きょだったのが、ふたなどが取り除かれて開きょとなったためにこのようになったのかなあと想像します。
そういった考察もこの出合いの楽しいところです。
先ほどの鋭利とは逆を行くやさしいいけず石。
歴戦の証でしょうか。
なんとなく「きをつけなはれや」と言われている気がしました。
ぶらぶら歩いていると歴史に詳しいおじさんに遭遇して立ち話をしました。
最後に河川の本来のルートや、先ほどのトマソンの話に花が咲きました。
こうした出合いもこのまちをおもしろくする要因だなと感じました。
最後に
今回のルートはネイビーです。
様々な出合いがある中、歴史に詳しいおじさんのおかげで、岡崎の近代の歴史もおもしろいなとさらに興味がわきました。
また、岡崎を深めに出かけたいと思います!
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