今回のまちブラは、京都暮らしを試せる「プチ移住」体験記です。
京都といえば、多くの方にとって旅行先というイメージかもしれません。
しかし、これまでこのまちブラでは、「京都で暮らしたらどんな生活が待ってるの?」をテーマに、地域での暮らしを中心にお伝えしてきました。
とはいえ、移住を簡単に決断できる人は少ないでしょう。
仕事や家族、友人など、慣れ親しんだものを手放して新しい土地へ移るには勇気がいります。また、地域ごとに食事、言葉、文化も異なります。
セカンドハウスを持つという方法もありますが、管理の手間や経済的な負担を考えると、現実的でない場合も多いですよね。
私も二拠点を経験して移住しましたが、家電、ベッド、洋服などを四季分だけ揃えるのは時間もかかるし大変でした。
最近、こうした課題を解決するサービスが誕生しました。
セカンドハウスのシェアサービス「SymTurns(シムターンズ)」です。
このサービスは、「引っ越すのは難しいけれど、荷物を置けて、ホテルよりも暮らしに近い、自分の部屋のように使える場所が欲しい」という願いを叶えるもの。
移住の"お試し"や出張時の滞在先としても人気で、二拠点生活をしたい人にもおすすめです。
今回は京都市内の新拠点、『(j)amu』に宿泊してきました。
シェア型セカンドハウス『(j)amu』の魅力とは?
セカンドハウスシェア『(j)amu』は平安神宮や京セラ美術館、ロームシアター京都、みやこメッセ、京都市動物園などが徒歩圏内にある岡崎エリアのビンテージビルをリノベーションした『amu』という複合ビルに入る施設です。
この『amu』を運営するのは、京都の不動産会社「八清(はちせ)」。
岡崎は落ち着いた雰囲気の中で文化的な魅力も多く、セカンドハウスとしても人気のエリアです。
ようやく木々も色付いてきた11月半ば、京都も例年に比べて随分暖かい秋です。
いつもなら美しい紅葉がみられる時期ですが、どこも今年は遅かったようですね。
昨年ならダウンジャケットを着ていましたが、昼間はジャケット、夜でもマフラーをかけるくらいで過ごせるほどでした。
ここ岡崎は、京都の中でも指折りの住みたいまちとして人気の高いエリアです。
この辺りは、平安神宮を中心に沢山の飲食店、動物園に美術館、商業施設もあり、いつも賑わっていて遊ぶには楽しく、個人的にもお気に入りのエリアです。
道路や歩道が広めに整備されているので、沢山の人が歩いていても窮屈感を感じずに過ごせ、広々とした公園は子どもたちが走り周り、ピクニックする親子連れをよく見かけます。
この日は午後3時過ぎに到着。
1階にはオシャレなお店が開店したばかりで、お昼から営業されているのでちょっと一杯飲んでそのまますぐ寝られるという、夢が現実になったような場所です。
階段を上がると、2階の右手が玄関です。
宿泊体験場所は3、4階です。
『(j)amu』では、1か月を複数人で1組ずつシェアする形式で、最大7泊まで連続滞在可能です。
ホテルとは違う。
シェアハウスとも違う。
新しい形態の施設です。
光熱費込みの固定料金で、専用サイトから予約ができ、消化した分だけ新たに予約可能という仕組みです。
ホテルより安く泊まれ、賃貸より安く借りられる。
岡崎周辺の相場を考えると、物件購入や賃貸よりもお得でお手軽です。
「移住してみたいけど、どんなまちか試しに住んでみたい」方におすすめ。
もちろん、リフレッシュや二拠点暮らしをしたい人にも。
京都の魅力あるまちをゆっくり体験するにはぴったりなプランです。
2階にはシェアキッチン・レンタルスペースがあります。
この日は美味しいコーヒーがいただけると評判のカフェがオープンしていました。
別の日には台湾料理のお店が入っていたそうで、週替わりや日替わりで様々なお店が入れ替わるので、来るたびに違うお店が楽しめるかもしれません。
大きなキッチンカウンターがあるので飲食店はもちろん、料理教室やキッチンスタジオとしても利用できます。
利用者絶賛募集中とのことなので、飲食店をお試しでやってみたい方や、副業でお店をやりたい方にぴったりです。
シェアキッチン・レンタルスペース (h)amu
利用者募集中です。
さて、宿泊施設の玄関を入り3階へ上がりましょう。
どんな体験になるのかワクワクしながら、鍵を開けました。
3階:リビング・ダイニング
早速荷物を置いて各階のお部屋チェックです!
壁一面に窓が続いていて白いカーテンがかかっていますが、お部屋はとっても明るいです。
細長い真っ白の空間に、木を基調とした現代的なインテリアでオシャレですね。
リビング・ダイニングは広い空間にゆったり配置され、落ち着きます。
印象的な照明も素敵ですが、間接照明もこだわりを感じます。
配線は壁に埋められ、スッキリとした作り付けの棚にはディスプレーのようにコップが並んでいました。
見せる収納、憧れますね!
タイルも可愛くて、賃貸物件ではなかなか味わえないクオリティーです。
キッチンも白家電で統一され、清潔感があり、使いやすそうです。
ガスコンロは4口と本格的な料理も楽しめます。
引き出しの中はお皿や調理器具が沢山揃っていて長期滞在には嬉しいですね。
冷蔵庫と収納入れには現在契約されている方の調味料などが名前を書かれて分かりやすく、入っていました。
4階:ベッドルーム・お風呂・ロッカー
4階はベッドルームです。
衣服がかけられる鍵付きロッカーはありがたいですね。
早速、シワにならないよう明日の服をかけました。
ベッドルームにはテレビが置いてあり、洗面所には洗濯機とガス乾燥機、お風呂場があります。
人気のガス乾燥機も一度試してみたかったので、こういうのも楽しみの一つですね。
洗面台の鏡は広く、トイレも清潔感がありましたよ。
掃除は入居者が退出時にする事になっています。
入口にルンバが設置されているのでお出かけの時にスイッチをオンするだけでお手軽です。
決して、写真のために綺麗にしたとかではないですよ!
入った時、そのままを写していますが、どこも綺麗に使われていて驚きました。
掃除マニュアルとお掃除道具や洗剤もあるので、皆さんルールを守って綺麗に使われてるようです。
各ロッカーにはタオルとシーツがあり、それぞれ自分用のシーツを使われているみたいですね。
今回は共同用のシーツをお借りして、ベッドメイキングしました。
屋上にも上がれたのでまちの様子も上から伺えました。
赤く色づいた並木道、夕日が差し込んできて綺麗でしたよ。
五山の送り火で有名な大文字山もしっかり見えましたよ。
(j)amu
京都市左京区仁王門通新高倉東入北門前町 478番地4
市営地下鉄 東西線 「東山駅」徒歩8分
それでは、周辺も散策してみたいと思います。
今回はamuから南へ進み、地下鉄東西線の東山駅方面へ向かいました。
この辺は行ってみたい人気の飲食店さんも多く、徒歩圏内で移動できて帰りの時間を気にせずゆっくり遊べるのもこの立地の良さですね。
こちらは日の出テントさん。
京都らしい素敵なお店が並んでいます。
こちらも評価の高かった中国料理の東北家さん。
東山駅近くには「古川町商店街」があります。
気になるお店がたくさん!
日本のお酒とアテのお店『Full House kyoto(フルハウス キョウト)』
amuに戻ると、1階のお店『Full House kyoto』が美しく輝いていました。
こちらはバーですが、お酒とちょっとしたアテもいただけます。
オーナーにお話しを伺うと、アメリカ留学経験をしたり、京都の有名な飲食店で働いていたそうで、お料理もとても美味しかったです。
この時はまだオープンしたばかりで、今はお腹にたまる食事系の商品開発をしているとのこと。
(j)amuに泊まっていれば常連さんになれますね。
この時はちょうどお隣のギャラリーを運営されているオーナーさんがお友達と飲みに来られていて、オシャレなお店ができたことで楽しみが増えたようです。
こうしたお店でご近所付き合いができると、近隣の情報交換ができていいですね。
Full House kyoto
京都市左京区仁王門通新高倉東入北門前町 478番地4
市営地下鉄 東西線 「東山駅」徒歩8分
そろそろ眠くなったので・・・お店を出て階段を上がれば数秒でお部屋!最高です。
お湯を張り、ゆっくりお風呂に入りました。
見た目はコンパクトですが、浴槽はサイドが外側へ膨らんでるので180cmでも意外とゆとりを感じられ、お風呂上りのあと気持ち良く就寝できました。
翌朝、楽しみにしていた朝日が差し込んできました!
シャッターチャンス!さっそく屋上へ。
大文字と日の出を見られるなんて、贅沢な朝でした。
朝はお気に入りのパンとフルーツを買って来ていたので、トースターでパンを温めて、バルミューダの可愛いケトルでお湯を沸かし、白湯とコーヒーに、コンビニで買ったヨーグルトをいただきました。
今回は1泊だけだったので、時間も少なく食料品は買い込めませんでしたが、近くにお店があったので長期滞在でも不便なく家のように好きな料理が味わえます。
キッチン周りの設備が充実しているのはいいですね。
シーツは洗って乾燥機へ。
洗剤は皆さんそれぞれ好きな洗剤や柔軟剤を買われてストックされてるようでした。
最後に掃除をしますが、使い捨てのふきんが大活躍!
家でも欲しいなと思いつつ、1階のゴミ置き場まで行き快適な宿泊体験終了です。
翌日もお天気は良く、気持ちのいい風が吹いていました。
ご近所の平安神宮ではのぼり旗がはためき、参道でイベントが開催されていました。
多くの人が行き交い、活気がありますね。
こだわり卵料理のお店「シュイロ」
ランチは、平安神宮からも程近く、大きな鳥居を抜けて、以前から気になっていたオシャレなセレクト雑貨も買えるお店でいただく事にしました。
近くの「京都市京セラ美術館」は年に何度か訪れている場所ですが、いつも興味を惹かれる展示が開催されています。
今回はちょうど「グッチ展」が開催されていました。
店内は天井が高く広々とした空間に緑が沢山あって非日常感が味わえました。
色々著名な方とのコラボメニューなんかもあって面白いですね。
ピアノも置いてあって、イベントも時折開催されている様です。
京都府美山の良質な湧き水と平飼いで採れた卵を使ったお料理がメインです。
食べたかった半熟スコッチエッグは人気で売り切れでしたがハンバーグも美味しかったですよ。
こちらは卵黄ソースに絡めて頂きました。
量が上品に見えましたが、食べてみるとちょうどいいかも。
ステーク・アッシェ(フランス版牛肉100%ハンバーグ) 1,800円
シュイロ
京都市定法寺町368-1
市営地下鉄 東西線 「東山駅」徒歩5分
イタリアン『kitchen Occobe.(オッコベー)』
夜はイタリアンのお店をセレクト。京都はどこに入ってもハズレがない程、飲食店さんの味は美味しいので、今夜も期待が膨らみます。
こちらは、厨房を囲んだカウンタースタイルで本格的なお料理がいただけます。
奥にはテーブル席もあり、晴れた日はテラス席でランチもいいですね。
どれも手の込んだシェフのこだわりが感じられるお料理でしたよ。
カラフルで気分が上がる前菜のカルパッチョにじっくり時間をかけて煮込んだ子牛のタンの赤ワイン煮込み、ソースがたまらなく美味しくてバケットを追加オーダーして平らげました。
サクサクコロッケはエビの出汁が濃厚でエビ好きにはたまらない味です。
クリーミーなパスタも絶品でいくらでも食べられそう。
最後は店長おすすめのプリンをいただきました。
濃厚なチーズを食べているような食感と舌触りもよく、これだけでお店が一つできそうな味でした。
秋のフルーツカプレーゼ 1,000円
エビのクリームコロッケ2コ 880円
たらの白子のクリームパスタ 2,500円
子羊のタンの赤ワイン煮込み 2,750円
お話しを伺うと、某一流ホテルのフレンチシェフだったそうです。
ご自身でも食べに行くのが大好きで、和洋中と色々なシェフのお料理からアイデアを探しに訪れるそう。
今回いただいたパスタにも昆布水を使って少しでもバターやクリームをさっぱりといただけるようにとシェフの工夫を感じました。
勉強熱心で、研究熱心なシェフの情熱は、海を越え外国人のお客様にも大人気!
京都に行くならとアメリカの友人からおすすめされ、来店していたアメリカ人のお客様からも大絶賛でした。
近くに沢山面白いお店があるよと教えて頂き、次の楽しみが増えました。
kitchen Occobe.(オッコベー)
京都市東山区分木町6-59 コメット東山 1F
市営地下鉄 東西線 「東山駅」 徒歩1分
京阪電鉄 三条京阪・京阪三条駅 徒歩5分
やっぱり岡崎周辺はたびたび訪れたくなる場所ですね。
ほかのエリアでも八清ではセカンドハウスシェアを運営しているので、ぜひそちらもチェックしてみてください。
※2024年12月制作時点の情報です
八清のセカンドハウスシェア maru2
現在(j)amuの枠は埋まっていますが、別物件で募集中のセカンドハウスシェアあります。
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