西陣・硯屋町の京町家

独創的なリノベーションの施された、西陣の大型京町家

絹織物の産地として知られる西陣エリアの京町家。昭和2年に建てられ、もとは西陣織に携わる家だったといいます。現在の所有者の感性によって、町家らしさを残しつつ新しい文脈を加え、独創的なリノベーションが施されています。

主屋は１階と２階を分けて使えるため、二世帯住宅としても。建物奥にある離れは現在賃貸中です。

PLAN

通りに面した表側の「主屋」が京町家にあたります。2020年に主屋と離れが共にリノベーションされており、主屋は1階と2階それぞれを分けて使える間取へと変更されました。

1階には、床を低くした土間のLDK。天井の間接照明と窓からの光で明るく、現在はアトリエとして使われています。2階は元の間取を残していますが、DKを勾配天井にし、エネルギッシュな赤い色が使われていたり、火袋には1階に下りられるすべり台が作られているなど、アートな感性がプラスされています。

全てを一新するのでなく、町家らしさが感じられる部分を引き継ぎながらリノベーションされている建物。日常の中でアートを楽しみ、豊かに暮らす京町家のご紹介です。

リノベーションのポイント

• 使用されている素材はすべて天然です。 プラスチックおよびプラスチックの派生物は使用されていません。 （ユニットバスを除く）。
• 接着剤、塗料、シーラー等はすべて非毒性であり、有害な化学物質は含まれておりません。
• 有害な電磁周波数および無線周波数は、特殊な電気的設置方法によりほぼゼロに抑えられます。 たとえば、寝室にある赤いスイッチは、就寝時の電流を「遮断」します。
• 施工中・施工後にガスが発生する製品は使用していません。
• 建設廃棄物は環境保全のため最小限に抑えました。

PHOTOS

主屋

撮影時期：2023年11月

離れ

撮影時期：2020年10月

AREA

当物件は京都市内でも特に多くの町家が残る「西陣界隈」、大宮通を西へ入った場所に位置します。周辺には茶道にゆかりある「小川通」、町家を活かしたお店やギャラリーが軒を連ねる「鞍馬口通」、五山の送り火を一望できる「船岡山」など、足を運びたくなる魅力的な場所があり、京都を満喫できる立地です。

DETAILS