さらしや長屋(2016年)
路地をシェアする4軒長屋の京町家
幅1.5mのトンネル路地の奥に並ぶ4軒の町家を路地ごとリノベーション。
建築時期は大正11年。
当時は床屋さんや和装屋さんなどが並び、
路地向かいにあった銭湯とともに町の交流場所として賑わいましたが、
その後住まい手を無くし、空家となってからは屋根、壁、床が崩れ落ちるなど老朽化が進んでいました。
その4軒の建物を、それぞれの所有者から譲り受け、路地文化の再生を試みました。
4軒長屋の町家リノベーションを通して地域のコミュニティ"と"子どもの遊び場 = 路地"を再生し
地域の人と路地に暮らす人がコミュニケーションを通して文化を紡ぎ、継承していく。
そのきっかけになるのは、これからの時代を担う子どもたち。
子どもが気軽にお隣へ遊びに行ったり、一緒に宿題をしたり、路地で思い切り駆け回ったり。
大人も挨拶やご飯のおすそわけなど、ほどよい距離感でご近所と繋がれる、古くて新しい京町家です。
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■設計:魚谷繁礼建築研究所
■2017.03 京都市「大切にしたい京の路地選」 選定
■2017.02 京都市 第3回「京(みやこ)環境配慮建築物」 優秀賞 受賞
■2017.02 雑誌「新建築」平成29年2月号 掲載
■2016.12 リノベージョンオブザイヤー2016 審査員特別賞 受賞
■2014.11 第一回京都市「空き家活用」×まちづくりモデル・プロジェクト選定事業
担当:暮らし企画部 落海達也