中堂寺前田町
路地再生プロジェクト

出典:都市居住推進研究会

背景

中堂寺前田町
路地再生プロジェクトとは?

再建築不可の袋路2本を繋ぎ、
特例許可の手続きを行い、
新しく子育て支援住環境を整備するプロジェクトです。

火災以降、長い間放置されていた空き地に
2方向避難などの安全性を確保し、新築の長屋を計画。

子どもが安全に遊べる路地に面し、
子育て世帯が安心して暮らせる住環境を提案、提供します。

令和4年度 人生100年時代を支える住まい環境整備モデル事業
『再建築不可の袋路を子育て住環境として再生する ー特例許可による安心・安全のまちづくり活動として―』

路地再生について

BEFORE

BEFORE

AFTER

AFTER

京都市内には約4,330本もの袋路があると言われており、これに面する住居の空家化や建物の老朽化が進んでいます。

袋路内は再建築不可の場合も多く、再建築不可の建物は土地そのものの利用価値や資産価値も低いとみなされてしまう上に、安全性、都市防災上でも課題のひとつとされてきました。

しかし、袋路内の土地が前述のような理由で流通上や防災の問題を抱える一方で、以下のような特性も持ち合わせています。

  • ・不動産評価が低いために住居負担が少ない
  • ・再建築不可であるがゆえに伝統的な住居様式を保ち、歴史的な景観を守っている
  • ・限定的な空間のため、車両や関係者以外の出入りを抑えることができ、子どもを安心して遊ばせることができる

この特性のうち、袋路(路地)のソフト面とハード面の両面に注目し「袋路(路地)は子育てに向いている」として活用を考えたのが本プロジェクトの概要です。

本物件も再建築不可の袋路にあり、20数年前の火災により長らく空地と空家化が進んでいましたが、この度建築基準法第43条第2項第2号の特例許可を受けることで、新たに4棟の長屋を建築できるようになりました。

建築基準法第43条第2項第2号の許可とは

建築物の敷地は、原則として建築基準法上の道路に2m以上接しなければいけませんが、特定行政庁が交通上、安全上、防火上及び衛生上支障がないと認めて建築審査会の同意を得て許可したものについては、再建築可能となります。

建築基準法第43条第2項第2号の許可

プロジェクトストーリー

完成予想図

完成予想図:外観
完成予想図:内観