仕様と予算の打ち合わせ

ノスタの設計物語では、基本的に建築、または
リノベーションにかかる費用についてのお話は極力避けてきました。

何故ってそれは、ノスタは建築が完了した状態で販売する商品だから。

自信を持ってお客様にお売りできる、私たちの考える適正な価格で物件が完成するよう
細かな打ち合わせを何度も重ねます。
極論を言えばその仕様も価格も、全てを含めたものがノスタです。

ノスタの予算を考えるにあたり、実は写真のような打ち合わせが
おおよそいつも行われます。

商品として、この物件の適正な価格帯はどこか。
地域の相場とかけ離れていないか。
作り手側の想いを叶えるため、高額になり過ぎていないか。
お客様の希望価格帯とズレが生じていないか。

慎重に慎重に、全員で意見を出し合いながら考えます。

どうして今回、費用の面について設計物語で触れたのか。
それはｎｏｓｔａ＆ｚａｔｔａがどれほどこだわった商品なのか、
ということを少しでもお伝えしたかったからです。

こだわればこだわるほど費用が膨らむのは、本当は当たり前の話。
打ち合わせ前の段階では、担当者が驚くような見積もりが出ていることも
ｎｏｓｔａ＆ｚａｔｔａではよくあります。

完成後に販売する家は、見えないお客様のための家。
この時点ではまだ 「お客様」ではなく「作り手側」のものである＜こだわり＞に
どこまで費用をかけていいものかが難しいところ。

この、仕様と予算の打ち合わせでは、 設計者（設計士さん）、建築者（工務店さん）、
施工・管理者（ハチセ）、販売者（ハチセ）の全員が集まり、
それぞれの視点で最適な方法を提案、話し合い、
予算を下げることのできる箇所はないか検討します。

この家のコンセプトを壊さず使用できる代替品や施工方法はないか。
イメージはそのままに、他の仕様に変えられるもの、変えられないもの。
予算を下げられるもの、そうでもないもの。
費用は関係なく、変えた方がいいもの、変えない方がいいもの。

それぞれのが細かな部分までチェック、提案していきます。

見た目だけではありません。
モノが作り出す経年美は、ｎｏｓｔａ＆ｚａｔｔａの大切なコンセプトの１つ。
完成時にだけ美しくあるのではなく、ずっと先まで考えた仕様を選択します。

プロの知恵と経験と勘、全てを集結したリノベーション住宅。
ｎｏｓｔａ＆ｚａｔｔａの核は、ココにあると言ってもいいと思うのです。
イメージもコンセプトも、それに係わる仕様も予算も販売価格も。
全てにこだわっています。

ｎｏｓｔａ＆ｚａｔｔａはこの打ち合わせなくしては生まれません。

そして長らく止まっているように見えた新築ノスタの物件。
こうして、春に向けて少しずつ動き出しています。