丸窓の写真

改装風景/丸窓の部屋

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打合せ風景1

上の写真は、改装中の建物に残されていた丸窓。窓から射す光はすりガラスを通して柔らかく、室内をほどよく明るく照らしています。
話は、改装プランの提案時にさかのぼります。資料が並べられたテーブルに置いてあったのは丸窓を写した数枚の写真。

打合せ風景2

今回の改装プランを考えていただいた、クラフトサイエンス一級建築士事務所の安井先生(以下、安井先生)が改装前の建物を撮られていたものです。
現地を確認したスタッフの間でも、「あの丸窓は残したいね。」「良い雰囲気ですよね。」と、評判になっていた部分。

改装中の部屋の写真

丸窓と言えば、寺院や茶室にあるものが思い浮かびます。
丸窓があることで思い出される寺院は、鷹ヶ峰にある源光庵。 源光庵の丸窓の隣には、四角い窓も開いており、丸窓が「悟りの窓」四角い窓が「迷いの窓」として知られています。
丸が「悟り」を表している、というのはなんだか興味深い話ですよね。確かに、四角のように角ばっているよりも、丸の方がおだやかな様子を表しているようにも思えます。

改装中の部屋の写真

提案して頂いたプランの中には、“丸窓の部屋”と書いてある場所がありました。 この部屋は、玄関ホールから直接入れる場所。自宅での仕事部屋として、書き物をする書斎として、また、お客様をもてなす応接間として、あるいは、家族が増えた時の部屋としても使っていただける部屋です。
平面図-玄関と丸窓の部屋

手づくり市の写真1
手づくり市の写真1

今回の町家の近くにあるのが、百万遍の知恩寺。 地元の人から親しみを込めて「百万遍さん」と呼ばれるお寺では、毎月15日に手づくり市が開かれています。
この市は25年以上も続くもので、最初は手づくりの作品を発表する場として、わずかな店舗数で始まったそう。今では400店舗を超える出店数にまで大きくなっているのだとか。
そんな市に行ってみると、境内の参道にはお店がずらっと並び、お祭りのような楽しい雰囲気。
お店に並べられているのは、自然素材にこだわったお菓子やパン、手づくり品の材料になりそうな毛糸やボタン。他にも、作家さんが個性的な品物を売られていたり、手づくり市ならではのものをたくさん見つけることが出来ます。
作られている人と直接話をしながら買えるのも魅力の一つ。

朝のまだ早い時間でしたが、人気のある店舗はすでに並んでいるところもありました。
この市に出店したことで常連のお客さんができて、お店を持たれる方も居るそうです。
ひとつひとつに味のある、小さな物が置かれたお店は、見ているだけでも飽きません。
出店されるお店は毎月抽選で決まり、月によって違ったお店が出されているのも通うのが楽しくなりそう。近くに手づくり市のある暮らし、他では売っていない品物を見つける楽しみはいかがですか?