記事3.コーヒー×町家
キッチンスペース
写真で施行担当と営業担当が打ち合わせしているのが、部屋のコーナーに作られたキッチン。L字型カウンターの奥、四角いスペースがキッチンです。
シンクと調理台がカウンターの影に収まる配置で、作業をしている時には、自然とリビング側を向いて立つ格好に。玄関から入った所に設けられるカウンターは、目隠しの意味もあります。ちょっとしたスペースには収納を設けるなど、使いやすいような工夫も。
タイル風板金
続いては、建物の外に作られた足場に立ち、2階の外壁を確認する施行担当と営業担当。白いタイルのようにも見えるこの仕上げは、実は板金を加工して作られています。
壁に付いた面白い仕上げ。ただ、よく見てみると状態があまり良くなく、隙間も空いているので、今回の改装では使われないことに。
板金の部分は白いしっくいで塗り替えます。
階段室の天窓
2階の改装では、階段部分の天井を取り払い、高くなった天井に光の落ちる天窓を設けています。
階段の上の位置に来るように設けられた天窓。この天窓からの光があれば、日中は階段に電気を点けなくても過ごせます。
写真はロフトに設けられた窓から階段室を覗いたもの。ロフトの高さから見ると、家を支えている梁の大きさに迫力を感じます。
途中の窓
階段の壁面を見ながら、打ち合わせをする施行担当と大工さん。
階段途中の壁面に付いていた古建具。この建具と周囲の壁面は、元の建物の雰囲気を残すように改装される予定。
それに加え、以前は見えていなかった天井上部の壁が見えるので、壁の仕上げをどうするか、細かな打ち合わせが行われています。
残す箇所が一つあると、その部分のことだけではなくて、空間全体のバランスを見ながら、工事の内容が決められます。
ソングバードコーヒー
この後、すぐ近くにあるカフェ“ソングバードコーヒー”さんで打合せの続きをしました。
ビルの2階がカフェとオリジナル雑貨を扱うスペース、3階にオリジナルの家具が展示されている店内。白く仕上げられた空間に、シンプルなデザインの椅子や机が並びます。
2階の席に座ると、ちょうど二条城に茂る木々が窓から見える高さ。堀川通りの遊歩道に茂る緑と一緒になって、街なかのカフェではなかなか得られない気持ち良い眺めが広がっていました。
こだわりのコーヒーは、4名の焙煎人によりお店に合うよう焙煎してもらったものが揃えられていて、飲み比べる楽しさも。
もしも仕事中でなかったら、センス良くまとめられた空間で、オリジナルの家具に座ってゆっくりした時間を過ごせそう。美味しいコーヒーの香りは、打合せの場を和ます効果もありました。
1階の様子
その後の改装現場の様子。
1階に作られるのは、ひとつながりになったLDK。工事がある程度進んだ現場では、新しくサッシを付けた窓から自然光が入り、室内を明るくしています。
1階の窓は坪庭側に向かって大きく開かれ、路地に面した窓はすりガラスがはまります。