床の間 経年変化で歪みが生じていた床の間。大工さんが苦労して再生してくださいました

Story3_2コンセプトのこと

空家が増加する現代において、
家をいかに住み継いでいくかは、これから取り組むべき大きな課題の1つ。

森と町家プロジェクトの両物件では、
50年後も100年後も、優しく暮らしやすい家であって欲しい、
そんなことを考えながら計画されています。

吹き抜け 天窓からこぼれる光は、森の景色を連想させます

左官職人 外壁に漆喰を塗るために足場を組む熟練の左官職人さん

これから先ずっと、人と家が心地よくあるためにできること。

まず初めに考えられたのが、
木と土を基本とした町家特有の構造に、
日本の自然素材を内装材として組み合わせ、
建物に調湿機能を持たせて、
「人間と同じように呼吸できる」ようにすること。

たとえば、室内の大部分の壁と外壁を覆う漆喰は
素材そのものに調湿効果があるだけでなく、
嫌な臭いを取り、燃えにくくカビにくいという特徴があります。

これなら、旅行に出かけたときも、万一空家になって
風が通らなくなってしまった時も、建物が傷みにくく安心です。

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