設計物語
大黒さん 2
2010.04.15打合せ①
今回打合せに現場を訪れると、先日の打合せの段階ではまだ搬入されていただけの大黒さん(大黒柱)が、もともとの通し柱のあった位置に収まっていました。
実際に柱が建ち、梁や床梁を支えている様子は、もとからこの場所で使われていたようにも思えるくらいどっしりとしていて貫禄があります。
図面から大黒柱の位置を見てみると、ポーチから玄関扉を開けて入った時に、まっすぐに目に飛び込んで来る場所。この家の中でもかなり存在感のある柱になっています。
土間の屋根
2010.4.15打合せ②
この日の現場では、土間の屋根部分も組み上がっていました。
天井の位置は想像以上に高くなっていて解放感があります。この土間の天井は勾配天井となって、
高い所では2階の天井高まである箇所も。
今回の改装で天井に見せることになる梁についても、大黒さんと同じように別の現場で出た古材を使っており、ハチセの倉庫から搬入されました。どっしりとしていて、表面にゴツゴツとした木の質感がそのまま出ているかなり太い丸太です。
先日の打合せで、この土間の天井には小さな天窓をいくつか設けることが追加で提案されました。
打合せの段階では、改装途中の現場を見ながら色々なことが提案され、変化していきます。
補強箇所の確認
2010.4.15打合せ③
痛みがひどかった既存の台所部分の隣にあった洋室が、改装後はDKになります。
既存の台所部分に面した既存の洋室部分にも、腐食している材がいくつか見られました。
既存の建物の補修について、柱をやり変えたり補強のための梁を入れたりという大工さんの工事が進んでいたのですが、今回の打合せでは1階DK部分の補修について再度確認が行われました。
すると材が腐っている梁があり(写真左側)、その箇所については梁の下に補強の材を入れることになりました。(下の図面、黄色で示した箇所)
ダイニングテーブルを作ると角の辺りにちょうど来てしまう柱。既存の柱に沿わせて補強の柱が付けてあったのですが(上の写真右側)、できるだけテーブルの周りに柱を作らない為にも、柱を1本にすることが確認されました。(上の図面、赤で示した箇所)
他にも、既存の梁に沿わせて入れていた補強の梁は、高さが低くなり(上の写真右側)、天井から見えてしまう、ということで高さを高くするように材を付け替えるという修正もされています。(上の図面、緑で示した箇所)
細かい点のようですが、さらに工事が進んでしまうと、やり変えがますます大変になります。
改装内容の打合せと確認を繰り返し行い、見た目にもすっきりとしていて安全な住宅になるように
工事は着々と進んでいます。