下鴨は古くは平安時代の「源氏物語」や「枕草子」にも登場する名所。
現在は落ち着いた街並みの続く、閑静な住宅街です。

そんな下鴨で、下鴨神社・糺の森に程近い場所にひっそりと建つ住宅です。
木戸門をくぐって中に入ると、石敷きの露地がまっすぐ続く先に、雰囲気のある建物が現れます。

２階建てのどっしりとした木造住宅は年月を経て、柱や建具が深い色合いに変色しています。
４人家族でも充分な広さがあり、趣きのある数寄屋風の和室が印象的な建物には、毎日の暮らしが もっと豊かに、
そして楽しくなるような“土間空間”を新たに作る改装計画が提案されています。

広さのある開放的な土間は、家具やテーブルを置いて団らんを楽しむ「サロン」風のイメージ。
改装のコンセプトは「下鴨茶論（サロン）」です。

　設計物語