About
非日常を内包する、京町家本来の暮らし方。
現代の生活様式では、日常以外の特別なことのために空間を用意するのは難しくなりました。しかし本来の京町家は、居住に特化した部屋のみならず、非日常を感じさせる場所を持っていました。もてなしの空間ともなる座敷。自然を感じさせる坪庭。
この住まいの特徴は、内と外のつながり。
光や庭の風景がたくみに取り込まれた室内では、自然の移ろいを感じながら、ゆったりとした時間を過ごすことができます。京町家が本来備えていた、非日常を内包するという機能を現代に取り戻す住まいです。
6✕10の「非日常をもたらす庭」
町家にある庭というと、どんな庭を思い浮かべますか?坪庭?露地?天そらのみえる広い庭を思い浮かべる人は少ないのではないでしょうか。
野菜を育てる・DIY・天体観測・水浴び・ガーデンパーティー……。
庭や、そこから生まれる行為を通して、日常生活とは異なる楽しみを発見できる空間です。御所の北という市街中心部で、「非日常をもたらす庭」が持てる。庭が、町家暮らしの可能性を広げます。
設計 STUDIO NORD一級建築士事務所(ストゥーディオノルド)
2015年4月全改修済
Concept
この家は、「非日常」と隣り合わせです。
京町家の向こうに、建坪よりも広い庭。そこにあるのは「天そらの見えるお風呂」と、シンボルツリー。
風のざわめきや空の移ろいを感じながら、特別な時間を過ごせる家です。