About

京町家特有の「貫ける」間取、人が行き交うストリート。
このストリートには家族だけじゃない色んな人たちが集い、交わる。まるで公共空間のような、行き交うだけで楽しい“メインストリートのある京町家”が今回ご紹介する小街と⌂forＳです。

改装前は暗かった室内に、天窓と吹抜で明かりを取り込み、東側と西側が道路に面しているメリットをいかし、1階は建具を開け放つと風通りのよい空間を楽しむことができます。
室内は独立した空間でもありながら、つながっている連続感があり、お庭を一番奥に配置することでダイニングを視覚的に広く見せる演出をしました。

設計　ケイデザイン一級建築設計室

2015年10月全改修済

Concept

大きな特徴は、１階はすべての建具を開けると表の道路からお庭までが、“貫けて”いることです。

こちらの設計をお願いした設計士さんの暮らしていたお家は洋風の家で和室が一つもなかったそうです。おばあちゃんの住む家には和室があり、和室にあった欄間や鴨居を見て、子供だった設計士さんは“看板”と思ったそうです。部屋のすべて洋室の住まいが多くなりつつある今、欄間や鴨居は珍しいものになってきています。

間口が狭く、奥行きが長い特徴をもつ町家は、光と風が抜ける間取です。
今回、その良さをいかし1階の真ん中を通り（メインストリート）にし両サイドにキッチンや浴室を配置しました。