フローリングは部屋の印象を大きく変える重要な要素の1つです。
サンプルを見比べて悩む2人が最終的に決めたのは
アンティーク加工されたアルダー材。
家具用に使われるカナダ産の落葉広葉樹アルダーを使った贅沢なもので、
美しい杢目を生かしながら、職人さんが手作業で1つずつ加工した無垢材です。
小さなサンプルから完成イメージに近い床材を選び出すのは、プロでも難しい作業です。
届いた床材を並べてみて、ホッとした表情の2人。
今回床選びのポイントとなったのは、何より「傷が目立たない」こと。
キャスター付きの移動式什器をゴロゴロと動かして間取りを工夫する920ハウスでは、
遠慮なく家具を動かせる、そして男性的な、しっかりとした床を選ぶ必要がありました。
このフローリングはウレタンカラー塗装が何層にも施されヘコミに強く、
またトップコートとして傷防止塗装も施されている、920ハウスにはうってつけのもの。
届いたフローリングを端から1枚ずつ、丁寧に組んでいく大工さん。
細かな微調整を重ね、浮きが出ないよう押さえつけたりなど、
フローリング張りは単に並べるだけの作業ではありません。
そしてフローリング張り作業から2週間後、
リビングでは左官屋さんと塗装屋さんが作業の真っ最中でした。
熟練の左官職人さんが壁の下地の乾き具合を入念にチェック中する中、
奥では塗装屋さんが作業中。
これまでずっと大工さん1人で作業されていた現場は急に賑やかになり、
工事も大詰めを迎えた様子がうかがえます。
高いところから低いところへ、高さが違う3つの脚立を駆使して
木部を少しずつ白く塗りあげていく塗装屋さん。
片流れになった高い天井のリビングは、改装前とはまるで別の空間のよう。
白く塗装された木部が天窓からの光を受け、室内全体を明るく広く見せてくれます。