改装プラン詳① 模型
こちらはプラン提案の際に作られた模型の写真です。
1階と2階、それぞれを真上から撮影しました。
模型は、設計士さんの考えた空間が手のひらサイズになって表してあるもの。詳しく見ていくと、それぞれの空間に詰まったこだわりや完成した形がわかるように作られています。
模型の写真を見ると、開口部の無い1階の厨房・食堂は少し暗そうに感じますが、隣の居間とはひとつながりの空間になっていて、居間に入った光が届くように考えられています。
2階の真ん中の洋室も、1階からの吹き抜け空間が隣にあることで、居間に入った光が感じられるようになります。
模型の床面には、床の仕上げも意識してそれぞれに素材が貼られています。
木製の少し茶色い板が貼られている部分はフローリングに。
和室は薄緑色の紙が貼られ、畳になることを示しています。
玄関土間はグレイの紙が貼られて、黒っぽい仕上げになることが想像できます。
そして東側の庭、テラスになる部分に貼られているのは薄赤い紙。テラスは赤茶色をした仕上げになることが考えられているそうです。
真上から写した写真の下は、模型を真横(南側)から写した写真。実際の建物は、隣の家がぎりぎりまで建っているため、こんな角度からの写真は撮れません。
南側から模型を写すと、玄関土間と階段、浴室の関係が良くわかります。
この写真でわかるのは、玄関土間の高さと浴室の浴槽の高さがほぼ変わらないということ。玄関から後ろの庭まで、フラットな空間が続くようなイメージで考えられています。
浴室を作る時に、土間と同じ高さの床を作ってそこに浴槽を置いてしまうと、浴槽の分の高さが出てしまうので、フラットなイメージにはなりません。
そこで、床を少し掘り下げて、床のレベルを下げ、そこに浴槽を嵌めこむ、という一工夫が考えられています。
浴室の方の模型の床にも、玄関土間と同じグレイの紙が貼られているので、玄関土間と浴室は同じような黒っぽい仕上げになり、統一感のある空間が作られていくことになりそうです。