改装中⑦ 12月下旬・・・工事中の打合せ その4
この日、年内最後の打合せが行われました。
既に大工さんによる工事は終盤に差し掛かかっており、大工さんの工事が終わると、
仕上げに向けて塗装屋さんや建具屋さんなどが入って行くことになります。
上の写真は路地に面した建物の外観について、設計士さんと大工さんが打合せをされている様子。
写真で大きく開いている窓には、既存の建物に付いていた格子を嵌めこみます。
格子の部分は現在、建具屋さんが持って帰られて補修をされているところとのこと。
格子の嵌められていない開口部は、大きく開いていて今は少し不用心に見えますが、
格子が嵌まることで防犯性が高まり、外観の印象も引き締まったものになります。
その後は建物の中に入り、完成しつつある内部の様子を確認していきました。
①に写るのは、1階の吹き抜けを見上げて確認する様子。
室内の大工作業はほとんど出来あがってきており、完成した室内の様子が想像できるような状態です。
「キッチンのある側の天井の低さで、かえってリビング側の吹き抜けが引き立って、面白い空間になりそう。」
「(吹き抜けの2階部分を見て)この前、井川建具店さんで選んできた建具があの場所に嵌まるんですね。」
というような会話をしながら、確認作業が進みます。
そんな室内の床には、この打合せの時点でフローリングが敷かれていて、
その上に床を傷つけないようフローリングが運ばれた時に付いていた梱包材が敷かれていました。②
書いてあるのは「東北桜」の文字。桜の木なのかと思っていたら、カバノキ科の「東北カバ」の木、とのこと。
打合せの後で設計監理の波多野に聞いてみると、フローリングに使われた「東北カバ」は、別名を「東北桜」とも言うことを教えてもらいました。
中国の東北地方で産出されるカバの木で、材の色は白っぽい色、やや硬めの材、オイル塗装で仕上げると美しい艶が出るそうです。
キッチンの台に隠れてしまう部分は一部だけ養生が敷かれておらず、端の部分に覗いていたフローリングはすべすべした白木。
このフローリングが、養生の下に隠れて、キッチン・リビングの一面に敷かれています。
前回打合せがされていた「浴室」については、防水工事が終わり、塗装の前の段階まで工事が進んでいました。③
掃き出し窓の広い開口部を正面に見ると、まだ塗装のされていない浴室の空間が奥に伸びて、まるで洞窟のような雰囲気。
これから壁が白く塗装されるので、工事が進んで行くとまた印象が違って見えるようになりそうです。
前回、タイル屋さんが来て打合せのあった土間~浴室までの床には、もう既にタイルの仕上げがされていました。
土間~階段の下の玄昌石タイルは養生が貼られて隠れてしまっていましたが、
階段の下~浴室に貼られている玄昌石“風”のタイルは、壁に立ち上がるように貼られた一列分が確認できました。④
玄昌石風のタイルは、一見すると本物の石のような質感で作られていて、触るとすべすべした感触です。
「日射しの家」は、大工さんの工事と並行しながら、完成に向けて仕上げの作業が進んでいます。