Concept
二〇一一年の夏にスタートした、大正ロマンプロジェクト。
あれから6年…
文明開化とともに流れ込んだ西洋文明は、長きにわたって育んだ日本の伝統文化と融合。そして混在し、独自の和洋折衷文化へ昇華したのが大正時代。人々が自由を求め生き生きと輝いた時。
奇しくも、近代化の波が押し寄せた大政奉還から150年目にあたる今年、プロジェクト発足当初のメンバーが再集結。ロマンに魅せられた者たちの熱き想いが今ここに再び!
Story
◆完成までを物語形式でご紹介します。更新をお楽しみに!
Member
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Photos
- 平成最後の大正ロマン物語 -
ようこそ、大正ロマンの世界へ
掻き落としで丁寧に仕上げられたベージュの壁面に、
ドキッとする甘いエメラルドグリーンの窓枠。
4人のロマン溢れる男達の熱き想いの散りばめられた、
平成最後の大正ロマン。
レトロミュージックに引き寄せられて
閑静な住宅街からひとたび門をくぐると、そこは別世界。
時代はまたたく間に平成から大正へとタイムスリップする。
そう、あのロマンに溢れていた優美な世界へ。
耳を澄ますと聞こえてくるは、レトロなミュージック。
目をつぶると脳裏に浮かびあがるは、古き良き時代。
ただいま。そして、おかえり。
ダイナミックな六角格天井
ノスタルジーに浸りながら色ガラスの戸を開けると、
まるで生き物のような六角格天井があなたを迎え入れてくれる。
豪快かつ繊細で、空間を上手にまとめてくれる貴重な存在。
チャームポイントは、エメラルドグリーン♡
エメラルドグリーンの鎧張りのひとつながりの壁は、
内と外とをやわらかく繋いでくれる大切な存在。
レトロミュージックが流れるリビングは、まるでダンスホール。
「昼下がりのロマン、午後1時。」
応接室で優雅なひととき
お気に入りのティーカップに注いだコーヒーと
奥様お手製のホームメイドのケーキ。
香り高いコーヒーとケーキの甘い匂いが
ゆらゆら揺れながら応接室を舞う。
天井は、額縁をイメージしたデザイン。
細部にまでこだわるのが最大のロマン。
平成と言う時代に大正ロマンを感じられる贅沢な空間。
いくつになっても忘れたくないロマンの心を思い出させてくれる。
「ティータイムのロマン、午後3時。」
赤い絨毯につつまれて
まるで映画の主人公になった気分になる、
憧れのレッドカーペット。
長年連れ添った奥様が2階からおりてきて、
自然に始まるエレガントなダンス。
赤絨毯は、きっと照れくささを忘れさせてくれる、
とっておきの魔法。
「ディナー後のロマン、夜8時。」
ふと階段を見上げると…
ダンスに夢中になり、広がる世界に浸るなか、
ふと階段を見上げると、目に飛び込んできた色の光。
フルーツバスケットをモティーフにデザインされた、
レトロでモダンなステンドグラスは1930年代のイギリス製。
心安らぐ、和の心。
赤い絨毯のやさしさに包まれながら2階へ上がると和の世界へ
明るい印象と床の間が和の心を思い出す和室
アールの入り口の先は、趣味部屋。
奥様に秘密の男だけのロマンタイム。
「わびさびのロマン、夜9時。」
モリスに恋して…
「モダンデザインの父」と呼ばれ、
詩人でもありデザイナーでもあるウィリアム・モリスの壁紙を眺めながら、ロマンに浸るひととき。
多くのロマンスを創作した彼の魅力に思わず恋をしてしまいそう。
ロマン溢れる空間で、次はどんなロマンが生まれるのでしょう。
「就寝前の真夜中のロマン。」