2012年 2月 下旬 (曇) | 打合せその② @アトリエウサギの家 | 前日の天気:雪
Page5 解体後の打合せ
解体後の建物内
打合せが行われたのは、まだ寒い2月の下旬。
2月には京都でも雪が降り、積雪はあまりなかったものの、例年にないくらいの寒い冬になりました。
そんな中、解体を終えた建物の構造を見るためにスタッフが集まりました。建物はハチセの手掛ける建物の中では比較的新しいもの(昭和51年築)
構造もそんなに悪い部分は見つからず、スムーズに工事が進みそうだということで一安心。
アトリエにと考えられている1階の部屋は、天井をはがして2階の床をささえる部材が見えている状態。
天井高をできるだけ取るためにも、この天井はこのままの状態を生かして仕上げます。
解体後の天井は、2階の床と天井との間の空間が表されて、もともとの高さよりも高くなりました。
キンモクセイの植わる外観
そして、解体した後に問題になりそうな部分はあまり見つからなかっため、建物内の打合せは早々に終わり、外構部分の打合せに外へ出ました。
アトリエウサギの家の改装中の外観がこちら。
こんもりと丸く繁っているのは、プランイメージでもご紹介したキンモクセイ。ちなみに、建物にかかっている部分は改装作業の邪魔になってしまうため、一旦、一回り小さく刈ることになります。
建物の敷地は北と西側が道路になる角地。
北側にはガレージスペースを作り、あまり大きな車はとめられませんが、軽自動車+自転車数台ならとめる事が出来ます。
小さいけれど、ちゃんとガレージまで付いたアトリエウサギの家。車を置きたいという欲張りな女子にも対応しています♪
余談ですが、アトリエウサギの家の今の外観を角から撮ったのが右の写真。
キンモクセイの木が繁る家の外観は、角から見ると一本の木で家の様子が隠されているようにも見えます。
・・・はずかしがりやさん?
とちょっと思ってしまいました。
外構の打合せ
外構の打合せでポイントになったのは、もともとあったブロック塀を取った後の収まりでした。道路の高さよりも家の土台の高さが高くなっていて、ブロック塀を取ると、高くなった地面が露出することに。
この部分には何か土を留める処理(土留め/どどめ)をしておかないと、土が流れ出して家の土台が傾く、といったことにもなりかねません。
ちゃんとした土留めの仕方を考えつつ、見た目にスッキリみえるよう、打合せがされていきます。
「どんな方法があります?」
「見た目にもスッキリしてて、しかもあまり手間がかからない方法は・・・」
現場経験の豊富な工務店さんから色々アドバイスをもらいながら、その方法が考えられていきます。
そして、足元が大切なのはキンモクセイの木も同じ。ブロック塀に隠されていた部分が現われると、今まで塀に支えられていた少し頼りなげな根っこが出てきました。
「ちょっと危ないですよね・・・」
「木は元気そうですけど」
「ここにも何か処理をしましょうか」
しっかり木が根付くようにと考えられることに。
北側の窓から
この家のお向かいは、野球の出来るような大きな公園になっています。2階の和室の窓から眺めれば、公園の大きく育った木の向こうに、キャッチボールをしている人を見かけました。
寒い日だったのですが、動いて体が暖まっているようで、運動している人は楽しそう。中には長袖のTシャツ姿の人も。
公園の見える北側の窓の外、屋根の上には、溶け残った雪が白く光っていました。
まだまだ春は遠い日の打合せです。
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