2012年 1月 下旬 (曇) | 打合せその① @ハチセ本社3階 | 持ちもの:設計図面、メモ帳、筆記用具
Page1 プラン打合せ ~アトリエ~
始まり
いよいよ動き出したアトリエウサギの家。改装日誌は女子三人での打合せから始まります。今回は、「おもてなしウサギの家」を担当して下さった設計士の上西さん、営業の浜田、WEB担当の小島の3人が集まりました。
上西さんのイメージイラストは、この初回打合せの中でも楽しみなものの一つ。手描きの線が使い勝手を考えられた家に楽しそうなやわらかい雰囲気をプラスして、居心地の良い家のイメージが膨らみます。打合せの際にも、イラスト入りの風合いある提案プランが良い効果をもたらして、そんなにかしこまらず、わきあいあいとした雰囲気。
ひとりひとりが図面とにらめっこして出来る家より、みんなが同じイメージを共有して出来る家の方が、なんだか良いものが生まれそうですよね。
アトリエウサギの家
さて、そんなプランの中で、まずは今回の家のタイトルともなっている「アトリエ」の趣旨についてご説明します。
【アトリエ】〔フ atelier〕美術家・デザイナーなどが仕事をするために、特に設計して作った仕事場。画室。工房。(『新明解 国語辞典』第三版 三省堂(編))
ともあるように、アトリエとは自由な創作の場を示す言葉。大きな絵を描いたり作品を作ったり出来る広い空間を指して「アトリエ」とすることも多いようですが、建築設計やデザイン系の小規模な事務所を指して「アトリエ」という言葉を用いる場合もあるそう。
今回のこの家には、後者の「アトリエ」がどちらかというとピッタリくるよう。小さな家なので、大空間は望めませんが、自由な使い方の出来るアトリエと称した部屋が一階に作られます。
普通の家として使う場合には「リビング」として使ってしまうようなところを、あえて「アトリエ」としているのは、この家を使って何か楽しい事をしてもらいたい、という思いも込めて。もちろん普段使いのリビングにしても良いですし、極力生活感を出さないようにして、事務所・仕事場と割り切って使うのも一つ。どんな使い方をされても、この家の中でこの「アトリエ」空間が楽しめるようにと考えられた場所です。
居心地の良い場所
そしてそんなアトリエには、ウサギハウスには欠かせない「断熱材」を仕込んだ壁を作ります。家全ての壁を断熱材で覆ってしまうのは予算のこともあり難しいので、今回はアトリエの部屋のみ。
家の中で過ごす時間が一番長い場所が、一番快適に過ごせる部屋ということは、とても合理的ですよね。
このアトリエで何をしたい?という話をしていた時に、上西さんからイメージ提案があった時のこと。「このアトリエには大きなテーブルをどーんと置いてほしい。そこで何か面白いことを考えたり、作ったり・・・」
「かわいらしいイメージもあるので、小物作家さんのアトリエとか良いですね。」
「数人で大きなテーブルを囲んで作業する場所としても良さそうです。」
「設計事務所やデザイン事務所でももちろん良いですね。」
「小さな車なら置けるガレージが付いてるので、荷物の搬入もOKですよね。」
「大きなテーブルを置くなら…自宅で料理教室とかは?キッチンも余裕ある広さで作られてますし。」
「パン工房! …だんだん食べ物の話に(苦笑)」
使い方の広がるアトリエウサギの家、どんな方がこの家にお住まいされていくのか、プラン打合せの時には色々な想像が頭をよぎります。どんな暮らし方を想像して家を作るのか、まだ見ぬウサギハウスの住人を想像するのは、時には難しいこともありますが、3人集まって話をしていると、話が尽きません。それではこれから、プランの説明を交えながら、アトリエウサギ家の使い方や楽しい「仕掛け」について、一つ一つご説明してまいります。