2012年 4月 上旬 (晴) | 現場の様子  @アトリエウサギの家 | この日の打ち合わせ人数:大勢

Page7  現地打ち合わせの様子

にぎわう現場

現地の打ち合わせは、時と場合によって開催されます。たとえば次の工程の段取りを決めるため、たとえば指示の出されていない箇所の確認を行うため、たとえば指示された箇所が綺麗に出来上がっているかを確認するため。そして色々な職人さんが現場に出入りし、打ち合わせを繰り返しながら一軒の家が作られていくので、ある場合には打ち合わせの人数が『おおぜい』になることもあります。

今回の打ち合わせはそんな『おおぜい』で行われたバージョン。

現場には、いつものウサギメンバー(設計士の上西さん、営業の浜田、HP担当の小島)のほか、工務店の人見さん、大工さんが二人、板金屋さん、左官屋さんなどがこの日来られていて、家の周りに10人ほどがいる状態。わいわいと打ち合わせが始まっています。(写真1)

ガラス屋根

今、真剣に打ち合わせをされているのは玄関とテラスについて。小さなウサギハウスの中の、この小さな空間だけでも、現場のプロがたくさん集まって打ち合わせされているんですよ。(写真2)

実はこの場所、普通の部屋ではない空間が考えられているからでもあります。それが、「ガラス屋根」の架けられたテラス、という空間だからなのです。
(次のイメージ)

玄関戸をくぐった先は、3帖ほどのテラスとして計画されています。その3帖の屋根がすべて「ガラス屋根」になり、家の中に日差しが入り、上を見上げれば空の様子が眺められるという場所です。

完成すれば、外と中とを適度につなぐ、家の中でも居心地の良い場所になりそう。

そんな空間のポイントとなるガラス屋根は、ハチセの改装でも今までであまりないパターン。雨漏りをしないようなサッシの収まりはどうしたら良いか、構造的に無理のかからないよう、大工仕事ではどういう風に作るのが良いか、プロが集まって意見を交わしていきます。

今までの経験を頼りに空間を実際に作り上げる現場の職人さんは、改装中、とても頼もしい存在です。

高さの違い

そんな風にして、空間の上の部分:屋根の収まりが決まると、次は空間の下の部分:土間についての打ち合わせに。このテラス、結構打ち合わせることが多いんです。

テラスには、道路側から入る玄関が設けられるのですが、道路側から見ると地面の位置が高くなっています。(写真3)

ここの収まりについて、段差をどのように付けるかがまず話合われました。そうして、こういった段差があると、そのほかの箇所についても少しずつ検討しなければならない部分が出てきます。

右の写真は、遊んでいるわけではなく、いたって真剣な打ち合わせの最中です。これは、ポストの高さを決めているところ。(写真4)

ポスト=段差の違いが影響する部分、になります。
なぜなら、外から郵便物を入れる人と中から郵便物を受け取る人、その両方にとってちょうど良い位置にポストの高さを考えないといけない部分だから。
いたって当たり前のことですね。

こうして打ち合わせで決めていく時には、作ってしまってからではやり直すのに大変な労力がかかるため、こんな風にして、実際にその場に立ってみながら、できるだけ使いやすく仕上がるよう、考えられていきます。

「小学生が外からお手紙を入れられる高さが良いですよね。」
「朝、新聞を取るときに腰をかがめるのはしんどくないですか?」
こんな具体的なやり取りも交わされています。

今回は、4月の上旬の打ち合わせの様子でした。
この後、こういった細かい打ち合わせを何度か繰り返しながら、現場は着々と進んでいっており、完成まではあと少し。
今後は、少し駆け足にはなりますが、完成までの様子をレポートしていく予定です。

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