意匠 揚げみせ

揚げみせ

通称「バッタリ床几」

揚げみせ

揚げみせ、通称「バッタリ床几」がこの世に登場するのはことのほか早く、室町時代の洛中を描く絵図にその姿が現れている。 本来は「揚げ店(あげみせ)」と呼ばれ、商品を陳列して売るための棚であり、必要に応じて上げ下げして使われてきた。 昭和の中頃までは夕方になると、バッタリ床几に腰掛け夕涼みをしたり、井戸端会議の場になったり、ご近所さんと将棋や囲碁を楽しむ社交の場でもあった。