部屋の用途や格式により様式が異なる
天井
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大和天井(やまとてんじょう)
2階の床板を「ササラ」と呼ばれる小梁で支え、天井裏を作らず構造部をそのまま天井にした状態。京町家においては、普段使いのミセノマとダイドコで多くみられる。
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竿縁天井(さおぶちてんじょう)
天井板に意匠として細い角材をつけた天井様式で、一般的には杉材や檜材が用いられる。京町家においては奥の間など座敷で多くみられる。
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格天井(ごうてんじょう)
格子状に組んだ格天井は、天井様式の中でも格式の高いものとされる。もっとも格式高いと言われるのが、取り合いの部分にアーチを描かせる「折り上げ格天井」。日光東照宮や二条城の大広間一の間などは特に有名。
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網代天井(あじろてんじょう)
薄くそいだ竹を編み込んだものが網代。数寄屋建築では天井のみならず、建具の意匠としても目にするが、京町家にも積極的に取り入れられ、茶室や座敷天井で目にすることができる。