意匠 庭

庭

京町家において欠かせない存在

奥に細く長い町家は光と風が通りにくい町家において、庭は欠かせない存在。酷暑と言われる京都の夏、庭にたっぷりの水を打てば涼風を呼び起こし、家の中を心地よい風が通り抜ける。隣家と壁を接する住宅密集地の中で、光や風の通り道を確保しながら、暮らしに自然を取り込む工夫。見た目の美しさだけでなく、夏の蒸し暑さをもしのぐ先人の智恵がここにも垣間見られる。