京町家再生プロジェクト 大正ロマン壱号

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建具探訪~大正ロマンを求めて~

ロマン新聞五月二日号 写真

4月のある日、リーダー安田とビルダー藤井の2名は横浜へ向かった。JR横浜駅から電車で1時間ほど離れたところの、神奈川県相模原市へ。
その目的は、大正ロマンを飾るにふさわしいアンティーク建具を買い求めに。今回は、明治~昭和初期の古家具をを数く扱う、「古福庵」という店を訪ねた。両名とも建具に関しては、プロジェクト立ち上げ当初から相当こだわりがある部分。コンセプトの大正ロマンを表現するものであるため、この建具選びは最重要ミッションなのである。(古福庵HPへ


アンティーク建具を配置したいのは、やはりコンセプトの核となるファサードと応接間。大正ロマンのイメージを現わすものであるので、このあたりは洋館のような趣きを色濃く演出したい。現時点で計画されている仕様、つまり床や壁の色味などとしっくり合うものを選ぶ必要がありながら、使い勝手も配慮、そして、細工や色ガラスなど見た目への想像も膨らむ。

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(左)膨大な中から熱心に探すビルダー藤井(右)真剣にサイズを見るリーダー安田


 やはり洋館や近代建築において印象的なのはガラス。昨今ではガラスは用途を超えて至るところで目にする素材であるが、そもそもガラスが日本に広まるのは、文明開化の後。実は元を探ると弥生時代の勾玉までその歴史は遡るがなかなか普及することはなく、江戸時代でも製造されていたようだが簡単に根づくことはなかったようだ。しかし、明治時代、西洋に対する憧れを象徴するとも言えるガラスは、日本独自のものに発展する。住宅の開口部に、器、照明器具など技術は発達していく。庶民の住宅にガラスが取り入れられるようになるのは昭和の始め頃からだ。戦後、フロート法という表面の平滑度を高くより強固とする革新的な技術が生まれ、大量生産が容易となったのである。大正時代前後のガラスはかすかに波打ち、景色が歪んで見えるのが特徴とされ、近年、これらのガラスに対する評価が高まっている。しかしながらこの波打つガラスは、フロート法の登場、つまり技術革新により、姿を消すこととなったのである。


では、すでに現場に運ばれた実物を少しだけお見せしよう。
これらがどの箇所に納められるのかは、今後の報告を待ちたい。

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当初の計画では、両開きで探していたのですが、現地で実物を見たら引き違いでいいモノがありまして・・・。迷った末、引き違いに変更することになりました!(ビルダー藤井談)


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私にとって建具は一番熱の入るところですね!ポイントにグリーンのガラスが入ったものがとても気に入りました。 実際にこれが入る日が待ち遠しいですね!!(リーダー安田談)

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