<十三.パステルな玄関>
このプロジェクトにおいて欠かせない、玄関のモザイクタイル。タイルの歴史は実に紀元前まで遡るが、日本において日の目を見るのは大正頃から。大正から昭和初期に建てられたような近代建築物には外壁や足元の床にタイルが多用されている。 水や熱・火に強いとされるタイルは、一般住宅においては主に、浴室や手洗い・流し台など水廻りに用いられてきた。弐号でも、玄関のほか、キッチンや浴室、洗面台もタイルが貼られる予定だ。
さらに、機能面に加え、デザインを表現する場面でも用いられるように優れた装飾性を発揮するのがタイルの醍醐味。 銭湯の壁は色とりどりのタイルで飾られ、中には富士山のような風景画も描かれるように、一種の芸術性も秘めているのだ。弐号においては、水色と桃色を中心にしたパステルカラーで少し大胆レトロな図案に挑戦。どんな絵が足元を飾るのか、是非その目で確かめてほしい。